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 2020/06/06 「民度」発言

 
アサぶたさん*が、またとんでもない暴言を吐きました。4日の参院予算委員会で、「日本のコロナウイルスによる死亡率が低いのは、民度のレベルが違うから」と、のたもうたのです。「欧米は民度が低いから死亡率が高いのだ」と言わんばかりの発言で、これには海外のメディアも反応して大きく取り上げており、日本の政権への評価はかなり低落しました。

 確かに5月16日現在発表での、人口10万人当たりの死亡者数を見ると、日本は0.56で、イギリスの50.46、アメリカの26.61と比較して、はるかに低い数値になってはいます。しかしこれは、民度より制度や生活習慣の違いが大きいのと、行政の医療に対する姿勢が違うからではないでしょうか。

 アジア内部だけで見ると、人口10万人当たりのコロナウイルス死者数は、日本はフイリピンの0.77に次ぐ2番目の高さです。以下韓国0.51、中国0.31、バングラデシュ0.21、インド0.20、タイ0.08、台湾0.03となって、
アサぶたさん*の言を借りると日本はアジアで最も民度の低い国の一つということになります。もちろんそれぞれの国によって検査体制や政治事情の差があるので同列には扱えないでしょう。

 欧米では国民に対して徹底してPCR検査を実施していますし、公表もしています。アジアでも、台湾のように検査体制を徹底して、感染者数さえ大きく抑えている国もあります。
 しかしそもそも日本は、医療体制整備を怠り、重症化しないとPCR検査を受けさせなかったし、受けられなかった人が死亡しても、死後の検査も十分ではなかったように思います。だから感染者数も死亡率も低いのは作為的なものであって、これを海外に誇るのは愚かなことです。
 本人の知らぬうちに感染して無症状のまま抗体ができ、それを無自覚で歩き回ることで感染を広めているという可能性もあり、恐ろしいことです。事実、少し数値が落ち付いたからと宣言解除したために、また新たなクラスターが発生しています。


アサぶたさんとは=麻生太郎副総理兼財務相のこと
 札幌市の北郊に
麻生(あさぶ)という地名があります。明治中期に亜麻の製線所が設置され、周辺の広大な土地で盛んに亜麻が栽培されました。戦後は化学繊維の普及で製麻業は衰退して工場は閉鎖。地名にのみ『麻生』が残ります。今は大きな住宅地になっており、地下鉄南北線の終点として麻生駅があります。
 麻生太郎氏が政界で名前が出るようになった頃、私は新聞の文字を見て「麻生太郎」という名前を「あさぶたろう」と読みました。後に「あそうたろう」とわかりましたが、記者会見などで、左の口角を曲げて、上から目線で皮肉を込めた発言をする姿から、私は「アサぶた」と呼んでいます。その後の暴言や失言から、この人ご本人の人間度がひどく低く思えるのです。