ゲンペイカズラ

 上富良野町のTさんから昨年の春に頂いたストレプトカーパスが、見事な花盛りになったことは一昨日書いた。そして今年の春にも、あるつる草のつるを 1本、いただいた。奥さんは、「この名前は知らないけど、土に差しただけで根付くし面白い花を付けるよ」と言っていた。
 帰ってきてそのつるを鉢土に差してしばらくおくと、しっかりと根付いてつるを延ばし始めたので、アサガオの行燈を鉢にセットしてそのつるを巻き付かせた。夏の間はただ伸びたり枝分かれして葉を増やしていったが、11月はじめに、小さなホオズキのような花芽らしきものをふくらませはじめた。

IMG_4439-600_400つぼみを包む苞( 2011.11.03 )

 後で知ったのは、そのつぼみのようなふくらみは苞(ほう)と呼ぶものらしく、それが真っ白になって高さ2センチほどになり、先端から5枚に裂けて口が開いてきた。裂けたとは言っても、根元までは裂けず、合弁花のようである。その開いた口の中に、真っ赤なつぼみらしいものが見えた。

IMG_4537-600_300苞の中のつぼみ( 2011.11.23 )

 そして赤い部分はふわっと開くと、長いしべを延ばしてきて、白い苞の中からすっかり顔を出した。白に赤。ふとゲンペイソウという花の名を思い出して、さっそくネットで調べてみるとずばり「ゲンペイカズラ(またはゲンペイソウ)」と一致した。

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白い苞の中から赤い花と長いシベ( 2011.12.12 )

 この赤い花の部分は、咲いてから 1週間ほどで落ちてしまうが、苞はそのまま残って、その底の中心部に種らしいふくらみがちらりと見える。

IMG_5214-600_400花を落とした苞の中( 2011.12.18 )

 ネットで調べてみると割合にポピュラーな花で、中には苞が開く前はピンク色をしているものがある。またベニゲンペイソウといって、苞も花も赤いものがあった。

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