日野原重明氏 101歳の講演

 いま上富良野町のT夫人が肩の手術を受けるために、札幌市内の私達の住まいに近い整形外科病院に入院している。今月初めに見舞いに行った際に、「上富良野町で日野原重明さんの講演会があるので、切符を2枚入手していたがこの手術のために行けなくなった。興味があったらぜひ行ってみて」とその切符を頂いた。
 日野原氏は、聖路加国際記念病院の理事長兼名誉院長であり、今も現役の医師として診察に当たっているという。個人的には非常に尊敬に値する人だと思っている。

20120915-Hinohara-Ticket081-600_360講演会のチケット

 講演が終わるのは夜遅くなるので、以前によく入浴に行っていたフラヌイ温泉に宿泊の予約をした。会場の社会教育センターは、宿から徒歩10分以内と近い。15日の午後に車でゆっくりと札幌を発ち、宿には16時すぎに着いた。
 夕食は18時からが原則になっているのだが、18時からの講演会に間に合わせたいと言うと、17時に食べられるように、用意してくれた。17時半に夕食を終えて徒歩で社会教育センターに向かい、10分で到着。1500人がはいれるという会場は既に7割方埋まっていた。
 今回の講演会は、「健康づくり講演会 アートで生き生き~101歳からのメッセージ」と銘打ってあり、この地にある後藤純男美術館の開館15周年、後藤氏の画業60周年の記念も兼ねているという。

20120915-Hinohara082-600_400日野原氏の近影(講演会パンフレットから)

 この会場では写真・ビデオの撮影は禁止なので、ボイスレコーダーで講演を録音した。はじめに上富良野町の向山町長が挨拶をし、そのあと後藤画伯が30年前に日野原氏に命を助けられ、その後の画業が大きく進展したという話をされた。

20120915-Hinohara+Gotoh083-600_400後藤純男画伯と日野原重明氏(講演会パンフレットから)

 そしてこの10月で101歳になるという日野原氏が会場の後ろから中央を通って登壇した。講演台に上るまで杖も使わず、1時間近い講演の間も支えもなく立ったままで、はっきりとした声で話をした。その姿だけでも「健康維持」についての説得力があった。
 講演の内容は、端的に言うと「何歳になっても気持ちを老いさせることなく、常に目標を前に置いて生きること」であったと思う。日野原氏も、数年のうちに札幌近郊に聖路加病院の分院のようなものを作るのが夢である、と話した。
 講演の後、私達の座った席の少し後ろに上富良野の母さん仲間のKさん夫妻やU夫人を見つけ、少し談笑した。

IMGP0273-600_300後藤純男美術館(東側より)

 翌朝、宿の割合近くにある後藤純男美術館に行き、彼の数多くの作品をじっくりと観てきた。前夜に彼の姿に出会い、声を聞いていたということもあって、親しい気持ちで観ることが出来た。若い頃よりも、大病をしたという時期の後の作品の方に強い迫力を感じた。
♠ 帰る途中に、前夜会ったK夫妻の畑を訪ね、トウキビ(ピュアホワイト)を少し購入した。札幌に帰宅後、T夫人の入院している病院に行き、録音してきた日野原氏の講演会のレコーダーを渡し、少し談笑して帰宅した。

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