外はユキ、内はヒナ

 外はまだ記録的な大雪の名残がある。さいわい今日は一日ほぼ晴れていたが、気温が高いせいか夕方からみぞれや雨が降っている。昨日から最高気温がプラスになり、庭に積もった雪も、ここ3日で20センチちかく低くなった。
 間もなく上巳の節句、ひな祭りである。自宅には、もう数十年前に入手した焼き物の立ち雛があって、「立ち雛 蜻山作」という立て札が付いている。

IMGP1061-600_400

 この立ち雛はときどき他の内裏雛と一緒に飾っていたが、今年は5年ぶりに出して、単独で飾ってみた。姿はとても単純なのだが、ほんわかとした優しさ、愛らしさがある。
 「蜻山 焼物」でネット検索してみると、戦前に京都で家業の陶業を受け継ぎ、後に鎌倉・明月谷に窯を移した「河村蜻山」という人が出てくる。日展の評議員にまでなった人だが、作品をネットで見てみても、茶道系か壺、花器などしか出てこない。そして箱書きには「鎌倉・蜻山造」と書かれている。自宅のものには箱はなく、立て札だけなので、この立ち雛は別の人の作品だろうか。

 きょう、いつも行く歯医者さんで、受付のカウンターに置かれた錦布の手作りお雛様が目についた。患者さんの一人が作って持ってきてくれたという。

IMGP1043-600_300

 顔はただ白いだけであるが、それがまた表情をあれこれ想像させて、なかなか面白い。

カテゴリー: 季節, 思い出, 日々つぶやき, 祭り, 自然, 陶磁器 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA