ブタナとキバナコウリンタンポポ

 ここ1週間ほどは、市内のどこに居てもポプラの種子の綿毛が飛び交っている。種子そのものは早い内に脱落して、最近は綿毛だけがふわふわと淡雪のように飛ぶ。
 いま住まいの近所では、キク科のブタナとキバナコウリンタンポポが咲いている。どちらも高さが50センチほどになり、葉はロゼットのように根元にまとまって着いている。ともに多年草である。

IMGP2193_2197-600_400aブタナ

 ブタナとはフランスで「ブタのサラダ」と呼ばれたのでこの名がついたとか。花茎は高さの半分程度の位置で2-4本に分かれ、それぞれの頂部に1個の花を着ける。花1個の花弁は100枚以上になる。このブタナはヨーロッパ原産で、昭和初期に札幌で発見され、今では全国に広がっていると図鑑に書かれている。
 この札幌では、春のセイヨウタンポポがすっかり種を飛ばし終わった頃からブタナが咲きだし、あちこちで頻繁に目にする。

IMGP2205_2201-600_400aキバナコウリンタンポポ

 キバナコウリンタンポポは、花茎の最上部近くで6本以上に分枝し、それぞれに若干時期をずらせて花を咲かせる。花弁は筒状だが先端は開いていて、近所の観察では長短の花弁が交互に12枚ずつ、合計24枚のものが多い。これもヨーロッパ原産とのこと。

 私が初めてコウリンタンポポを観たのは2004年7月、礼文島で、花の色はオレンジ色だった。これは明治初期に日本に入ってきたらしい。2008年6月には、札幌のマンションのちかくの空地で、2009年6月には、サッポロさとらんどでも見つけた。

DSC00132-600_300コウリンタンポポ( 2004.07.09 礼文島にて )

  キバナコウリンタンポポに初めて出会ったのは2009年8月、藻岩山の山頂近く、ロープウエィ駅のすぐ下であった。その後あまり出会っていなかったのだが、この西区平和の新しい住まいの近くでは、あちこちで頻繁に見かけるのである。

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