キアゲハとナミアゲハの終齢幼虫

 ここのところ急激に気温と湿度が上がり、一昨日(7日)から最高気温が30℃を超え、湿度も70パーセントを超えているので、北海道らしカらぬ蒸し暑さになっている。
 昨日の朝、我が家の庭で、キアゲハとアゲハ(ナミアゲハ)の終齢幼虫を見つけた。終齢幼虫とは、昆虫の四段階の変態(卵⇒幼虫⇒蛹⇒成虫)の中で、特に幼虫の時に何回か脱皮を繰り返して大きくなり、蛹(サナギ)になる寸前の状態のことをいう。

IMGP2314-600_300散水栓のカランに固着したキアゲハの終齢幼虫(2013.07.08朝)

 自宅の外れに畑の散水・車の洗車のための散水栓を設置してあるが、今朝、畑に水を撒くつもりでカランの所に行ってみると、このようにカランの横にキアゲハの終齢幼虫がサナギになるための準備として、背受けの糸張りと、尾部の固着を終えていた。

IMGP2390-600_300そのまま脱皮してサナギになったキアゲハ(2013.07.08夕)

 他の場所へ移すこともできず、このまま羽化まで見守るしかない。夕方には脱皮を終えて、サナギの形になってしまった。今日はこの散水栓周囲の舗装工事を実施したのだが、作業員の人に注意を促して作業してもらった。サナギは填圧機の振動に耐えた。
 このキアゲハがどこで終齢幼虫になるまで生きてきたかは不明。図鑑では、キアゲハの幼虫はセリ科の葉を食草にするとあるので、近隣にあるオオハナウドでも食べたのか

IMGP2391-600_300サンショウの葉を食べていたアゲハ(ナミアゲハ)の終齢幼虫(2013.07.08朝)

 自宅には小さなサンショウの樹が1本ある。昨日の朝これにアゲハ(ナミアゲハ)の終齢幼虫が付いて葉を食べていたが、今朝までまだサナギになる準備をしていなかった。 アゲハの仲間はサナギになる時、食草から離れた位置に移る傾向があるので、移動して行方が分からなくならないように樹全体を細かな網で囲ってみたのだが、夕方には行方不明になった。地上に降りて網の外へ出たのだろう。
 
私は北海道でアゲハを観たことがないので残念だが、幼虫が居たということは、当然親である成虫が居たということで、いずれ出会えるだろうことを楽しみにしている。
 神奈川県に住んでいた頃、庭のパセリによくアゲハの幼虫が来ていたので、アゲハのためだけにパセリを何株も植えておいたことがある。そしてフェンスに移動して、数頭が羽化していった。アゲハの場合は、ミカン科の樹の葉を食草にする、と図鑑に記載されている。しかし、神奈川ではミカンの樹もあったのに、なぜかパセリを好んでいた。

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