エゾカンゾウ咲く

 この土地に、前に住んでいた人が植えておいたと思われる2株程のエゾカンゾウを、春先に西側へ移植しておいた。それが7月中旬から蕾を立て始め、ここ数日の降雨が効いたのか、今朝初めて開花した。花の直径は10センチ程、高さは1メートル程。

IMGP2558-600_4002個だけ開花した

 正式な和名は『ヤブカンゾウ』で、ユリ科・ワスレグサ属。私達は『エゾカンゾウ』と呼ぶが、ほかに『オニカンゾウ』とも呼ばれるらしい。有史以前に中国大陸から渡来したものと言われ、漢字では「藪萱草」と書き、漢名の意訳で「萱」とは「忘れる」という意味があるとか。これと「ワスレグサ属」とは関連付けられるが、理由が分からない。

IMGP2559-600_4006枚の花弁と、花弁化したオシベ

 図鑑によると、この花は6枚の花弁と一部又は全部のオシベが花弁化するが、メシベを持たないので結実せず、地下茎で増えるとある。また別の図鑑では、オシベとメシベの全てが花弁化すると記載されており、いずれにしても種子は出来ないようだ。
 このエゾカンゾウと、同じ属のノカンゾウとは、朝に咲いて夕方にはしぼんでしまうという1日花のようで、この写真の花も夕方にはしぼんでしまった。

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