ピーマンの仲間

 私が高校生の頃までは札幌で祖父母に育てられ、会津出身の祖母が作ってくれる食卓では、葉物野菜というとホウレンソウ、キャベツ、ハクサイ、ニラ、長ネギなどが主だったと思う。その中でもホウレンソウやニラは大好きだった。
 大学生になって千葉県の下宿に入ると、雪のない温暖な地域であることと、景気の急上昇とで、食卓に並ぶ野菜の種類が劇的に増えたように思う。
 そんな中で、はじめはどうしても食べられなかったのが、生のピーマンだった。トウガラシの仲間なのに、ビタミンCが豊富で少しも辛くないということだったが、噛むと青臭くて、同宿の仲間もほとんどが残していた。

IMGP5743-Pieman-600_300畑のピーマン

 下宿のおばさんも考えて、刻んだピーマンを油と醤油で炒めて出すようになり、やっと食べられるようになった。その後シシトウが出回るようになり、ピーマンも品種改良が重ねられたのか、青臭みが少なくなって、サラダや焼き肉の主要な素材として当たり前になり、生でも普通に食べられるようになった。
 最近はパプリカ(赤、黄、橙などの大型のカラーピーマン)が出回るようになったし、青くて長いが辛くない万願寺唐辛子や甘唐辛子も出てきた。
 もちろんタカノツメを始め、激辛の青いトリニダード・スコーピオンなど辛みの強いものも多品種が出回っている。
 私達は
、今年は畑に辛みのないピーマン、シシトウ、パプリカ、甘トウガラシを少しずつ植えて、時々収穫している。

IMGP5744_5745-Shishitou_ASmatou-600_300シシトウ              甘トウガラシ

IMGP5746_5747-Puprica-O_R-600_300パプリカ 左は橙色、右は赤(のはず)

 藤沢に住んでいた頃、庭にタカノツメとシシトウを並べて植えていた。タカノツメは全てに辛みがあったが、シシトウも半分以上が辛くなった。後に農家の人に聞いて、タカノツメの花粉がシシトウに着くと辛くなるのだ、と知った。
 今年は辛み系のものは植えなかったが、それでもシシトウの一部に、少し辛みを感ずることがあった。

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