三条鍛冶道場にて

6月5日(金) 札幌⇒新潟⇒三条⇒新潟
 先週、いつもの友人(Nさん)の企画で、昨年に続いて佐渡へ行ってきた。昨年は新千歳⇒新潟間のJALの便と、新潟港から佐渡へのジェットフォイルの乗り継ぎがちょうどよかったので、新千歳空港朝発ちでその日に佐渡・両津港に入れたのだが、今年はジェットフォイルの出発が30分早まったため間に合わない。やむを得ず前日(6月5日)に新潟に入り、翌日新潟港で東京から来るグループと合流することにした。

IMGP7052-E4-MAX_Toki-600_300上越新幹線 ”E4系  MAXとき”の8両+8両連結の16両編成

 新潟駅に着いたのは正午前。以前から三条市の刃物作りと、燕市の金属加工が有名だ、ということだけ知っていたので、とりあえず行ってみようということで、上越新幹線のE4系”MAXとき”で1駅の「燕三条」駅まで行った。駅の観光案内所にお勧めのポイントはないかと尋ねると、「三条鍛冶道場」で、刃物作りの体験が出来るという。
 「燕三条」駅から弥彦線で1駅の「北三条」駅のそばにあるというので時刻表を見ると、次の出発まで2時間ちかくある。そこでタクシーを利用。10分、1,400円。

IMGP7028-600_300三条鍛冶道場

 ここに着いた時はちょうど事務所も昼休みで、事務の人にこの辺の名物料理を食べたいと言うと、カレーラーメンが有名たという。お勧めの店を聞くと、歩いて5~6分の所の北三条駅そばにある「味方屋(あじかたや)」という店を紹介してくれた。

IMGP7023-600_400味方屋のカレーラーメン

 札幌のスープラーメンのスープを、ゆるいカレーにしたような、面白い味のスープで、塩分を加減しなければならない私だったが、スープも飲みほした。うまかった。
 北三条駅の付近をぐるりと一回りして鍛冶道場に戻ったが、ひなびた町景色の中、細い路地にまでその通りの名前がついていて、銘板が立っていた。
 鍛冶道場では、午後の最初の体験は私達だけで、作業としては和釘造り、ペーパーナイフ作り、包丁研ぎの3種類。私達はペーバーナイフ作りに挑戦。材料は5寸釘である。小さな炉に小さな薪と細かな炭で火をつけ、電動のふいごで火を強くする。

IMGP7037-600_300竈に着火 IMGP7038-600_300ふいごで火を強くする

 まず釘の頭を火の中で赤く熱し、その両面を外側につぶして半円の頭にする。さらに赤熱させて上半分の頭以外をハンマーで少し叩いてやや平らにし、もう一度上半分を火に入れて赤熱させ、やっとこで釘の頭部と中央をしっかり挟んで、3回ほど捩じる。
 そのあと今度は釘の先端側半分を赤熱させて、せっせとハンマーでたたき、形を整えて刃をつけ、プロが加減して鍛冶は終わる。

IMGP7042-600_400妻が上半分を叩く

 鍛造でほぼ形が決まると、グラインダーで軽く刃をつけ、妻のナイフにはサンドブラスト(細かい砂粒を圧縮空気を吹き付けてサビの黒皮を取る)し、私は黒革のままで、両方に仕上げのニスを塗った。

IMGP7115-600_300ペーパーナイフの作品は上が妻、中が私.下が原材料の五寸釘

IMGP7046-600_400-外山輝一さんお世話になったプロ 外山輝一さん

 私達が終わる頃、60歳台と思われるご夫婦が体験室に入ってきた。私達はこの後、燕三条駅に陳列されていた燕市の特産物である銅鍋や急須、釜、カトラリーなどを見学して、新潟駅前の東横インに入ったのは18時頃であった。

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