花新聞-Hokkaido 廃刊

 北海道では、動植物の図鑑類や農耕・園芸の手引書は、40年ほど前まではほとんどが関東地方の気候に合わせたものが多く、北海道で通用するものがごく少なかった。私の手元には1979年から北海道新聞社で発行した「北海道の昆虫」があるだけだった。
 2007年にユーターンしてくると、大型書店には北海道新聞社や北海道大学出版会、亜璃西社などから、北海道独自の動・植物の図鑑類や、農耕・園芸の書籍が多数発売されており、非常に使いやすくなっていた。
 北海道新聞社では、2000年4月から1か月に2回「花新聞Hokkaido」の発行を始め、私たちはそれに気づいて2012年1月から購買を始めた。このときはすでに282号になっていた。新聞と一緒に配達され、花・野菜、オープンガーデンなどの情報や、小檜山博氏のエッセイなどを楽しむとともに、園芸・農耕の参考にしてきた。
DSCF1182-600_400 これがだんだん購入者数が減少してきたせいでか、この384号で休刊するという挨拶状が挿入されていた。北海道新聞社に問い合わせると、実態は廃刊で、私の所では1組に13部を収納できるバインダーがちょうど8組になったところだった。
 北海道新聞社では、地元密着型新聞社として北海道独自の刊行物を多数発行するようになってきた。「花新聞Hokkaido」は、北海道内で次々に新品種が開発される中、それらの情報誌としてありがたい存在だったので、廃刊は非常に残念だ。

  私たちの息子も北海道新聞社から「北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑」を刊行しているが、再販を重ねて昨年改訂版を刊行した。
DSCF1183-600_300               左が初版、右が改訂版

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花新聞-Hokkaido 廃刊 への3件のフィードバック

  1. 閑児@花冷え のコメント:

    お尋ね  今、関寛斎について書いてある本を読んでいるんですが、北海道開拓時の苦労の中にマムシがたくさん生息していた、いる?という話なんですが・・・北海道に住む全19種のなかにも書かれているのでしょうか?マムシは寒い地方にはいないと思っていたので、疑問なんですが。分かる範囲で教えていただけると幸いです。
    今向かいの山は山桜が満開です。花冷えなので持ちもよさそう~

  2. dad のコメント:

    閑児さん、こんばんは。
    関寛斎については、ほとんど知識がありませんでした。
    ネットで調べて、70歳を過ぎてから妻と共に、四男が札幌農学校で勉学ののち開拓に入った北海道・石狩に来て、さらに極寒の地、陸別に開拓に入り、82歳で亡くなった・・・ことを初めて知りました。お知らせ、ありがとうございます。
    寛斎とマムシの関連はわかりませんが、ニホンマムシは北海道にもいます。私も息子と一緒に積丹半島で調査した時に見ましたし、富良野の近くの芦別川・三段滝でもじっくりと観察しました。札幌市内の私の住まいの近くでも、整備された川の近くでも「マムシ注意」の看板をよく見かけます。ただし、最近は事故の話は聞きません。
    北海道で確認された爬虫類・両生類19種類(ヘビは5種類)に含まれており、息子が数年かけて分布を調査中です。今のところ、旭川より北方と、釧路湿原近辺では見つかっていません。

  3. 閑児@花冷え のコメント:

    お返事有難うございました。
    寒い地方にはマムシは居ないと思い込んでいましたので・・

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