熊本⇔大分大地震

 昨夜(4月14日)、名古屋と伊勢方面の旅行記のタイトル写真を作り終わって、TVの刑事ものの番組を観ていた。すると21時30分すぎ、突然ニュース画面に切り替わり、熊本県の中央部で震度7の地震が発生したと、被害状況が放映された。
 以後夜間を通じて、どの局でもそのニュースが流され続けた。震源地は熊本市の北に接する益城町。深さは10キロとのことで、震度3以上の余震が3~10分おきに発生した。
IMGP8232-600_400 各住宅の崩壊や土砂崩れも大変なことであるが、熊本城の天守閣のしゃちほこも落ち、屋根瓦の大半がずり落ちているのが痛々しい。何よりも加藤清正が築城し、上に行くほど反りが垂直に近くなる「武者返し」の石垣の一部が、かなり崩壊している。
 私は学生時代、建築現場での実習に熊本市を選び、市の建築部から熊本城にほど近い中型の現場を紹介された。現場事務所の一角を借りて寝泊まりし、毎日熊本城を眺めながら現場の仕事を教わった。だから今回の震災は他人事でなく、無念さがこみあげてくる。

4月16日追記
 16日未明、大分県の別府湾沿岸を震源とする震度6強の地震が発生し、16日正午現在で熊本県、大分県を震源とする震度3以上の地震発生は100回を超えているという。このラインは、天草から熊本、阿蘇山、由布岳、別府温泉を抜けて徳島・和歌山まで伸びる大きな地溝帯になっており、数多くの活断層が存在するという。「このようなライン上で、続けてこのように地震が続くのは、初めての現象だ」と地震学者が言っていた。
 TVでは、熊本城内の櫓の1つ・飯田丸(五階櫓)を支える石垣の2面が崩落し、角の1列の石のみが奇跡的にこの櫓を支えている状況が放映された。これが崩れると、上の櫓は崩落してしまう。( TV画面から )
news2751548_6

カテゴリー: やれやれ・・・, 土木・建築物, 地震, 日々つぶやき パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA