新潟県村上市を歩く(5/5 木)

 今回は、いつものYNさんの企画で、新潟県の村上市の古い街並み見物と、新潟市の旧豪農の屋敷を解放した「北方文化博物館」を訪ねる旅に、妻と行ってきた。
 今回の旅で尋ねる村上市は、私が勤務した会社の札幌支店の別の現場に勤務し、2年ほど後に彼が実家の後を継ぐべく退職して、村上市に戻った同僚がいる。訪ねようかどうしようか迷ったが、たまにしか顔を合わせず、送別会で少し話をしたきりで、もう45年も手紙ひとつのやり取りもしていない。結局彼を惑わすだけだと思い、連絡しなかった。

5月5日(木)

 早朝、新千歳空港近くのいつもの駐車場に車を預け、連絡バスで空港へ。9:15発のJAL2972便で新潟空港に10:25に到着。しかし東京から上越新幹線「とき311号」で新潟にき、「特急いなほ3号」で村上に行く仲間とは時間的に合流できないので、40分後に出る普通電車で村上に向かった。村上着は12:57で、YNさんが待っていてくれた。
 駅前の観光協会に荷物を預け、東京からの12名の仲間と合流して、観光ガイドの案内で市内の歴史街区に向かった。
 旧城下町なので道路は狭く、主要な道路でも往復2車線で、歩道も白線のみが建物の際に引いてある。ガイドの説明時には、周りに人が集まって車の交通の支障になる。

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 味匠「きっかわ」では、裏側まで抜ける土間の途中に鮭を干すスペースがあり、天井一面に、背の高い人なら届きそうな高さで鮭が吊ってある。私の感じでは、吊られているのはほとんどがいわゆる「はなまがり」、つまりオスばかりに見えた。
 建物の中では風が吹き抜けており、冬は-8℃以下、夏は+30℃以上になっても、暖房や冷房は使用せず、鮭は1年をかけてじっくり乾燥・熟成させるとか。村上ではこれを「トバ(冬葉)」と呼ぶ。北海道では秋鮭を半身におろして皮付きのまま縦に細く切り、海水で洗って潮風に当てて干したものを「トバ(冬葉)」と呼び、燻製にもする。 町屋のある一帯は、黒塀通りという、道が折れ曲がったり突き当たったりして見通しの悪い狭い道路が多い。戦国時代からの町造りで、敵が攻め入ってきても、一気に攻め込めないようにする道づくりだという。
 逆に、狭い通りの両側に木造の建築物や板塀が多いために、過去に何度も大きな火災に見舞われてきたとか。
 建物の玄関から裏の通りまで、土間がそのまま裏通りまで突き抜けている建物が多く、京都の町屋のようだと思った。

 夜は村上市の海岸寄りにある瀬波温泉の「大観荘せなみの湯」に投宿。東に日本海を望む位置にあり、大浴場の露天風呂からは水平線に沈む夕日がきれいに見えるという。10日のうち3日しか見られないと聞いたが、私たちは幸いだったのか、雨模様の朝に比べて夕暮れには一吹の雲もなく、風呂でカメラを構えて楽しんだ。

DSCF1403-600_400日本海に沈む夕日 途中はテトラポットと渚、植え込み、露天風呂

 宿の夕食は座敷で個々のお膳に季節の海産物、野菜や山菜を盛り合わせた和式の膳であった。昼間に見た鮭の冬葉も、薄い横切りのスライスで5枚ほどが添えられていた。

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