ブータン訪問記・6・旅程-4

※ 2016年8月24日(5日目)、プレゼンテーション⇒パロ( ⇒バンコク⇒帰国 )
  7時30分に朝食。9時からホテルの会議室で、HVCのハ県事務所オフィサー以下、数名の職員に対して、参加者各位が考えてまとめた「ハ県のお土産」についてそれぞれ提案した。私達の班は、まずM夫人から昨日取りまとめた、小麦粉を入れない蕎麦粉だけのかりんとうの提案と、ハ県内で拾える小石を加工してアクセサリーを作る提案をした。
 その後私から、地産品で作る生キャラメルと、大豆の栽培による食品の種類の多さと、栄養素が多いこと、食品としての加工用途が多いことを説明した。
 ほかの2班は若いだけあって、10件ちかい提案を出してくれていた。特に、日本では忘れられかけられている「人と人との絆の強さ」を、客を心からもてなすことによって、「心のお土産」としてはどうかという、ユニークな提案が出た。
imgp9198-600_300a 1時間半で全ての説明を終えたのだが、今はここにない機械や材料を使うものも多いため、HVCの人たちに十分には伝わっていないと思う。HVCのオフィサーも最後に挨拶したが、新しい機材を導入するものも多く、今後検討させてほしいという意見だった。
 蕎麦粉かりんとうだけは東京で試作したが、実際にそれに参加したのは私達の他2名だけで、あとのメンバーはそれをビデオ化したものを観ただけであった。しかし逆に、新しい発想も出てきて、面白いとは思った。
 今回は、印象としてブータンを知ってもらうための観光企画が多かったのは止むを得ないとは思うが、できればHVCの人とも、もっと深く交流して互いに相手の環境を理解し合い、提案したものの現物を一緒に試作する時間が欲しかったと思う。
 ブレゼンテーションを終えたあと、11時
30分から12時30分まで、「ハ」の町を見下ろす散歩道をゆっくりと歩いた。牛も草を求めてよく歩くらしく、道が泥と糞とで迂回するところも多かった。しかしいろいろの花が咲いていて、楽しかった。
imgp9232-600_400aimgp9235-600_400aimgp9237-600_400a 12時30分にRism Resort へ戻って昼食をすませ、13時30分にバスは出発。14時25分にはチェレ・ラ峠を越え、パロ谷へ下る。パロに着いたのは16時少し前。泊まるのは、市内の Dewachen Resort である。

  荷物をバスにあずけ、ガイドがパロ銀座と呼ぶ商店街で買い物をする。私はブータンの鳥や花、そして昆虫の図鑑が欲しくて、サンゲイ君の心あたりを探してもらつた。
 
鳥の立派な図鑑は見つかった。表題には一応「ブータンの鳥」と書かれているが、パキスタン、ネパール、インド、バングラディシュ、スリランカ、モルディブに分布するものを1冊にまとめ、中に鳥ごとの分布域地図が書き込まれている。発行元は、シンガポールの出版社である。販売するときは、販売地の「RIRDS of ●●●●」と表題するのだろう。
 鳥と昆虫図鑑は見当たらず、雑貨屋でブータンの国蝶・ブータンシボリアゲハの小型切手シートと、4種のヤマドリの仲間を描いた切手シートを買った。

 ほかには、妻がアイヌ刺繍に使えそうだから、と、独特の鮮やかな縞模様の木綿の布地と、ローシルクだという地味な縞模様の布地を各1枚、そして同じ柄の木綿のストールを2枚、購入した。
 今夜泊まる Dewachen Resort にチェックインしたのは、18時25分。19時から食堂で夕食を摂りながら、今回のツァーの総括ということで、ここで初めて参加者の自己紹介があった。最初にティンプーに着いた夜に、私達が体調を崩して夕食を欠席したのが、参加者の自己紹介とホームステイの部屋割りのタイミングを狂わせたのかも知れない。
 
そんなに大きな支障ではなかったものの、自己紹介はなるべく早い時期に行うべきではあった。ただお粗末なことに、私の自己紹介は内容がかなりくどく、今になって強烈な自己嫌悪に陥っている。

※ 2016年8月25日(6日目)、パロ⇒バンコク
  7時30分に朝食を頂き、8時38分にホテルを出発。9時半頃にはパロ空港に着いて、JEEFの松尾さんやガイドとはお別かれである。
imgp9348-600_300a  20日に新千歳空港をスタートするときは、新千歳⇒成田⇒バンコクの乗り継ぎが同じANAだったので、新千歳で荷物を預けてバンコクで受け取った。帰りもいったんバンコクで荷取りをして、預けなおすつもりでいたが、パロ空港ではバンコクでデュルク航空からANAに積み込んでくれるという。やや心配だったが、言う通り任せてみた。
imgp9350-600_301a  KB130便はパロ空港を定刻の13時35分(現地時刻)に離陸。14時にはインドのバグドグラ空港にいったん着陸。紙箱入りのおやつと飲み物が出され、行きと同じように税関員が乗り込んできて、荷物棚の荷物を1個ずつ、所有者確認をしていた。
imgp9352-600_300a  14時40分に再び離陸。15時25分に昼食が出る。現地時刻の18時40分にバンコク到着。今回は機内でタイの入出国カードが渡されなかったので、イミグレーションで少しごたごたした。
 到着から出発まで5時間半しかないので、高速道路で3時間ちかくかけてバンコクの市内へ往復しても意味がないと、出国のイミグレーションに入ってしまったのが大失敗。
 イミグレーションは通過しても、出発便の待合室には出発の1時間半前まで入れない。あちこちうろうろして、結局待合室を眼下に見下ろす通路の自動販売機も何もない薄暗いベンチに、2時間以上座り込むことになった。

※ 2016年8月26日(7日目)、バンコク⇒成田⇒新千歳⇒自宅
 NH808便はANAが主体で、4社のコードシェア便であった。これにに搭乗し、出発したのは26日0時30分だった。
 日本に近づいた6時過ぎ頃(日本時間)に、朝食が配られた。成田空港着8時43分。パロで預けて心配していた私のスーツケースは、無事に成田で出てきた。イミグレーションのあと、国内線のターミナルに移って荷物を預け、待合室に入る。待合室にこのツァーに参加していた北見市の女性も居て、妻としばし談笑していた。
 成田発の飛行機もANAを主体とした6社のコードシェア便で、定刻の10時ちょうどに離陸。新千歳空港には定刻11時30分に到着した。あとは場外駐車場に預けておいた車で約1時間半、13時半頃には無事に自宅に帰ってきた。
 出発前にも帰郷時にも、国内の飛行予定航路の近くに台風があって心配したが、幸いなことにどちらもタイミングよくその隙間をすり抜けたようだ。ただし、帰宅してから観たテレビニュースでは、この間に3個の台風が北海道に上陸し、南富良野地区や、十勝地方、釧路・根室地方に、かなりの被害を及ぼしたと報道していた。

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