尾瀬散策報告-1

久しぶりの尾瀬
 今年もYNさんの企画で、早春の尾瀬を歩くことになった。今回は17名の参加であったが、うち私とYNさんを含めて高校同期が5名、1期上の先輩が3名含まれている。

6月3日(土)
 妻と新千歳空港を発って東京へ。妻が新しいフルートを注文していたメーカーの、ショップのスタジオで試吹させてもらつた。妻は、口当たりがよくて、吹きやすかったと喜んでいた。ただ現在のものと違って、指で押さえるキーに穴があるので、馴れるのに少し時間がかかりそうとのこと。
 予約してもらっていた、浅草の「ユニゾイン浅草」にチェックインし、同宿予定の名古屋から参加のSTさんがチェックインされたことを確認。

6月4日(日)
 朝、ホテルの1階にある指定のロイヤルホストで朝食。STさんと合流し、浅草寺の前を通って東武線の浅草駅へ。ここでは15名が集合しあとの2名は現地集合とのこと。
 この浅草駅は、私は4度目である。最初は学生時代で、友人2名とともに東武線で日光まで行き、霧降高原、赤薙山へ登った往復。そして30歳の時に、会津若松で先祖供養の法要をして、会津鉄道、野岩鉄道、東武鉄道経由で帰ってきた、その3回だった。
 さっそく東部特急の「リバティ会津」1号車の指定席に着席。この東武線は会津田島まで行くのだとか。下今市までは数駅だけの停車だったが、下今市から会津高原駅まではほぼ各駅停車で、指定席車両でも空いていれば座れるシステムだった。
 会津高原尾瀬口には、ほぼ3時間で到着。ここからは路線バスで、沼山峠まで行く。途中、以前散策した桧枝岐村を通る。国道に面して墓地が多く、「星」「平野」「橘」姓が非常に多かった。以前桧枝岐村内を案内してくれたのも「星」さんだつた。
 路線バスはほぼ1時間で沼山峠下に到着。峠までは北斜面なので雪が残っていることは覚悟していたが、もう登山口からみっしりと雪がある。
 妻もだいぶ足に腫れがきており、私もやや膝が心配だったが、とにかく全員がマイペース出歩くことを原則にしていたので、ゆっくりと歩くことができた。
 沼山下に到着した時には小雨が降り出していた。大した量ではなかったので、合羽の上着だけ羽織って歩いたが、大江湿原の三本カラマツが見える頃には止んだ。
 積雪の中に、たまに木道が出てはいたが、うっかり木道の際を歩くとズボッと踏み抜いて、転倒してしまう。樹幹に大江湿原の広がりが見えたときは、本当にホッとした。
湿原の平面に出ると、あちこちに水路や池塘が散在し、まだ小さな水芭蕉の葉以外の緑はあまり見られなかった。
 水芭蕉の苞がまだ花より低いのは、この多雪だった早春以外では、見たことがない。これが1か月もあとだったら、花は終わり、それこそ「芭蕉」というほど葉が巨大化して湿原全体を覆ってしまう。
 途中にはワタスゲも咲いていた。ワタスゲは、過去には花の後の綿毛の状態しか見たことがなかったので、「え!これが?」と思うほど目立たない花だった。
 木道をゆったりと歩いていると、やがて尾瀬沼と沼の象徴、「三本カラマツ」が見えきて、ほっとする。このカラマツの裾は、沼の北岸を西端の沼尻への道がある。

 あとは長蔵小屋までわずかの距離であり、小屋では東京や上越市から直接来た仲間2名にも出会えて、17名がそろった。私たちも含めて、足腰に不安のある人たちも、全員が無事に到着できた。

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