小笠原・南島へ

 4月5日
 この日は、父島のすぐ南東にある南島の散策と、父島周辺でのホエール・ウオッチングに向かう。

 9:00、父島の青灯台から.クルーザー『ビンク・ドルフィン号』に乗る。私達8名の他に12名が一緒で、合わせて合計20名でまず南島へ向かう。

 南島まではおよそ20分。南島の周囲は険しく、接岸できる岸壁はない。ただ、島内に3カ所、池があり、うち2カ所が外洋に口を開いている。その入り口は狭く浅く、サメ池の入り口だけ、風と波の加減で入れない場合が多いとか。扇池の方は、水は通じているが船は無理なので、シュノーケリングで入るという。
 この日は波も弱く、風向きもよかったので、船の助走と素晴らしいタイミングでサメ池に無事侵入出来た。サメ池の中は穏やかで、船の舳先を渡船場に寄せて全員が無理なく上陸することできた。
 上陸して一山超える途中の路傍に、一群れの植物が直立して白い花を咲かせていた。高さは約25センチほど。ガイドの説明では、東南アジアに分布する海浜性ハマボッスの亜種で、この小笠原諸島の固有種だとか。仏僧の使う払子(ほっす)に似てはいる。
 うねうねとした道を上ると、峠の向こうに扇池が見え、手前は白い扇浜、その向こう岸が切れていて、外洋が見える。
 砂浜まで降りると、不思議な空間で、その砂地の山側には1000年以上前に絶滅したと言われる、ヒロベソカタマイマイというカタツムリの仲間の半化石だそうで、確かに殻は厚く、石灰化しかけていて、厚く硬めではあるが、今もヤドカリが利用しているとか。天然記念物に指定されているが、心無い人が持ち去るので、減少しているという。
 サメ池へ戻って、湾内でクルーザー内部の海底観察窓から浅い海底に来るいろいろの魚を見せてもらった。 内容別記
 南島を出てから、父島の西沖でホエール・ウオッチングを楽しんだ。 内容別記

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