菜園でのチョウの成長

🦋 初夏になり、高気温が続いたり長雨の繰り返しで、庭の植物の成長にもかなりの影響があった。そんな中で、数は少ないものの、チョウの仲間がやってきて食草に産卵し、成長している。モンシロチョウは産卵から羽化まで順調で、もう次の世代の産卵に来ている。

🦋 モンシロチョウの幼虫はアブラナ科の植物を食草としていて、アブナラ、カブ、キャベツ、ダイコン、ブロッコリーなどを好むという。我が家ではダイコンとブロッコリーによくモンシロチョウが来ていたが、産卵・成長したのはブロッコリーだけだった。
🦋 モンシロチョウは葉の裏に産卵し、幼虫(青虫)は主に葉の表面で活動し、やがて葉の裏側でサナギになるようだ。我が家では春から秋まで3回ほど世代を繰り返している。

🦋 また我が家では、キアゲハとナミアゲハも食草に産卵し、幼虫5齢まで育った。

🦋 我が家の菜園の隅には、ミツバが数株あって放置状態にしているが、毎年元気に葉を伸ばしている。今年は、キアゲハがこのミツバの周辺に来て産卵していたようで、幼虫が3頭ほど見つかった。孵化から4齢までは鳥のフンのような姿で徐々に大きくなるが、最後の脱皮を終えると、緑と黒の見事な縞模様になる。長さは6センチほど。

🦋 キアゲハの食草はセリ科の植物で、ニンジン、ミツバ、ウイキョウなどを好むという。我が家ではいつもミツバに幼虫がつくのだが、5齢になってサナギになる前に、どこかへ移動してしまう。今年も大きくなった順番に消えていくのだが、どこへ移動しているのか、サナギになるまで追跡できたことがない。

🦋 またナミアゲハ(アゲハチョウ)は、私が幼い頃には身辺で見かけることはなかった。所有している1979年発行の「北海道の昆虫」という図鑑にも掲載されていない。このチョウの食草はミカン、レモン、ユズ、キンカン、サンショウなどの柑橘系の植物の葉である。
🦋 この柑橘系の樹は温暖地で生育するので、北海道ではまず見かけなかった。だからこれらを食草とするナミアゲハも居なかったのだと思う。地球温暖化で、人為的な柑橘類の移植などによって、ナミアゲハも北上してきたのではあるまいか。
🦋 しかし数年前に花卉店で手に入れたサンショウの苗を地植えしたところ、根付いて30センチほどまで育った。そこへ4年ほど前からナミアゲハが産卵・孵化し、2年ほどで葉を食べつくし、樹は枯死した。これも5齢まで育ってから、どこかへ去ってしまい、サナギを見たことはない。

🦋 2年前に、食べたオレンジの種を鉢に巻いたところ、2本が発芽して高さ20センチほどまで成長した。そこへいつの間にかナミアゲハが産卵したらしく、幼虫が7頭育った。孵化直後の初齢から脱皮を繰り返して、4齢まではキアゲハの幼虫に似た鳥の糞のような姿で目立たなかったのだが、最後の5齢(終齢)で緑色の新幹線ヘッドのような姿に変わった。
🦋 これらもサナギにならないうちに居なくなった。他に見当たらないことから、適地に移動できたのか、あるいはカラスなどの野鳥に食われてしまったのかはわからない。

🦋 東隣のお宅の50歳ほどの男性は、毎年自宅のミツバに付いたキアゲハの幼虫を喜び、ミツバの茎ごと採取して水の入ったガラスビンに挿し、虫かごをかぶせて育てている。
🦋゜サナギにまではなるのだが、屋内で育てるので、まだ雪のあるうちに羽化してしまい、蜜の吸える花もないので、ハチミツや砂糖水を与えていたようだが、4日ほどで死んでしまう。せめて外気温に近い玄関前の風徐室に置くようにアドバイスするのだが、手元に置いておきたいらしく、なかなか実行してくれない。

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