♣ 高松から帰ってきた。出発するとき、藤沢から羽田空港まではぽかぽかと暖かかった。しかし高松空港に着いたときは、なんとなく薄ら寒さを感じた。
3月11日(土曜日)
♣ 出発するとき、藤沢から羽田空港まではぽかぽかと暖かかった。しかし高松空港に着いたときは、なんとなく薄ら寒さを感じた。やや雨がちの空港には、私たちの娘と3人の孫が迎えに来てくれていた。6歳の長男と4歳の次男はすぐに馴染んだが、2歳の末娘は1月に会っているものの、すこし距離を置いて警戒している。娘の夫は車の定員の関係で留守番である。
♣ 高松へ来ていつも思うのだが、讃岐平野にはなだらかな小山が多く、特に平らな平野の中に、富士山型の独特の小山が数多く散在していて面白い。特殊な地質と、長い年月の浸食とで形成されたのだろう。
讃岐平野と、独特のなだらかな小山
♣ 約束なので、 高松のショッピングセンターの”ゆめたうん” に直行して、孫達のもっともほしいと言う物を買う。もちろん予算内の範囲である。
♣ 明日は雨の確率が高いと言うので、娘の自宅にちょっと寄ってから、近くの栗林公園に出かけた。私たちは初めて、娘たちは2回目の訪問である。広くゆったりと作られていて、孫たちも喜んで走り回る。
芝 庭 小 滝
♣ 落葉樹の芽吹きはまだ少し先のようだが、梅の花が満開になっていた。園内の数か所に少しずつまとめて植えてあり、色も様々で静かな暖かさがあった。
紅 梅 白 梅
♣ 園内には流れがあって、丘沿いの場所には池ガ散在している。流れや池には鯉が泳いでおり、黒のマゴイが巨大化していて、大きいのは1メートル以上の体長を誇っている。ヒゴイは見当たらなかったが、実に様々の色合いのニシキゴイが多く遊んでいた。その中に、金色のへり模様のうろこを持つ鯉が居て、その鼻先が人の顔に見えた。一頃騒がれた「人面魚」を思い出した。
八重桃色の梅 人 面 魚 ?
3月12日(日曜日)
♣ きょうは雨で、婿さんは営業上の付き合いで不在。昨夜からの雨がきょう一日降り続いたので、いちにち孫達と戯れた。末娘もいつのまにか馴染んできて、うしろから話しかけたりするようになってきた。しかし彼らのスタミナと、何でも楽しいことには繰返しを求める粘り強さには、いささか参った。
3月13日(月曜日)
♣ 孫達をそれぞれ幼稚園と保育園へ送っていった。とくに長男にとっては、幼稚園生活最後の1週間である。
♣ 3人を送り届けたあと、高松の西南西ほぼ25キロにある金刀比羅宮に連れて行ってもらった。うわさに聞く700段以上の階段ではあるが、途中途中にゆるやかなスロープが混じっていて、さほどきついものではなかった。本殿の前まで行ったとき、雪がちらついているのに気がついた。そんな中で、ウグイスのさえずりを今年初めて聞いた。
金刀比羅宮
♣ ゆっくりの上り下りであったが、気温が下がってきて、途中で雪がちらついてきた。3月中旬の四国で、雪に遭うとは思わなかった。
♣ 娘の数え年は、藤沢の皇太神宮では「厄年」になっていたので、この金刀比羅神宮で厄除けのお払いを頼もうとしたら、厄をかぶる年齢が違っている。神社によって、女性の33歳以降の厄年が違うのは何故だろうか。
♣ 下る途中で、この金刀比羅神宮で一番印象に残る物を見た。貝原益軒の宗教哲学的一言であった。キリスト教の基本にも十分通用する。
♣ 階段を上るときに妻に杖を貸してくれた店に寄り、「名物」といっている「灸まん」と「かまど」を買って帰った。食べて見ると、どちらも東京名物の「ひよこ」に良く似た味と歯ごたえであった。
__貝原益軒の宗教哲学 名物「灸まん」と「かまど」
3月14日(火曜日)
♣ 孫達を幼稚園・保育園に送りがてら、私たちも高松空港に送ってもらった。市内では感じなかったのに、空港近辺では昨夜積もったらしい雪が、畑や芝生の上に白く広がっている。駐車場に置いたままらしい車の屋根やフロントガラスも真っ白であった。
屋島の台地のはずれ 高松空港での雪景色
♣ 飛行機が滑走路に出る頃には、外は吹雪のように雪が飛んでいた。午後早めに藤沢に着き、獣医さんに預けたさくらとピーコを引き取ってきた。こちらも寒い。灯油を買ってきて灯油ストーブに補充した。なまじ少し暖かくなっていただけに、 少し気温が下がると身にしみる。
出会った鳥:マガモ、コガモ、トビ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハクセキレイ、ウグイス、
カワラヒワ、シジュウカラ、ヤマガラ、スズメ、ハシボソガラス、ドバト