正月の飾り

20051229Noshi_Kazari

 今日は12月29日。2005年も残すところ2日となった。我が家では昨日、お供え餅と玄関の飾り注連縄を飾った。
 私は小さいときから、祖父に「くのひ(苦の日=九の日=12月29日)飾りや、みそか飾りをしてはならない」と言われてきた。翌年の福を願って心静かに飾るべきものを、苦の日や大晦日のあわただしい時に、ばたばたとやってはいけないという意味のようだ。
 札幌に居たころ、玄関の左右の戸枠上部に、松の枝をタテに打ちつけ、それぞれの中央に雄蝶、雌蝶の熨斗を止める。そしてその間に白熨斗をつけた簡単な注連縄を渡して止める。これで外部と内部の間に結界ができ、人はその注連縄を潜って出入りする。
 床の間には縁起物の絵柄または文字の掛け軸を掛ける。床の中央には三方を置き、半紙を敷いて一升のお供え餅を載せ、二又のウラジロとミカンを飾る。そして神棚、仏壇、玄関、台所には2合餅の小さなお供えを飾る。この小さなお供えには、キンカンを飾る。
 そんなお正月の準備を、29日や31日を避けて行い、気持ちの上でも形のうえでも年の改まる準備をするのだ。いま、私たちはクリスチャンになったが、この神道的な正月行事は簡略化してはいるものの、続けている。

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