偽装された構造計算書-2

 私たちの自宅の近くに、親しくしていただいているTSさんご夫婦がおられた。つい最近、私たちの自宅の近くの1戸建てから藤沢駅に近い新築マンションに引っ越した。価格の割に広いし、窓からの眺めもいい。娘さんがローンを組んで購入し、一緒に住むのだと楽しみにしていた。
 このマンションが例のデベロッパーの分譲で施工が問題の建設業者。しかも構造設計が例の偽装建築士。全体の設計計画は先日自殺した1級建築士だとのこと。 案の定、構造計算の偽装が見つかり、設定耐力が基準値の28パーセントしかないのだとか。
 TSさんは11月11日に引越し、荷解きがほぼ終わった17日に、藤沢市から通知されて初めて知ったということだ。デベロッパー側では、10月末には偽装情報を把握していたことが明確になり、その後説明会で「返金」の話も出ているが、二転三転しているとか。
 私たちははじめこの事情を知らず、引越しのお祝いを準備していた。12月に入ってからお邪魔するつもりでいたが、事件を知ってすぐ電話をしたところ、いま大変な状況になっているそうである。さらに藤沢市から、12月中旬までに退去するように言われたとのこと。
 きょう、国会で参考人質疑が行われ、テレビで中継された。肝心の偽装建築士は出席せず、あとはデベロッパー、建設業者、設計審査会社が互いに責任のなすりあいをしていた。見苦しいことこの上ない。国土交通省は、監督官庁であるという強い認識を持ち、購入者の金銭的な被害防止も含めて、この問題に積極的に取り組んでほしい。

カテゴリー: やれやれ・・・, 土木・建築物, 日々つぶやき タグ: パーマリンク

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