庭木の花

 きょうは桃の節句。きのうまでの3日ほどの冷え込みもどこへやら、朝からの柔らかな日差しに誘われて、またご近所を散策した。あちこちの庭で、栽培樹木が花をつけ始めていた。
 香りの良いことで知られるジンチョウゲ(沈丁花)は数年前まで近所のあちこちに植えられていたが、今は2~3ヵ所に小さな株を見るだけである。秋のキンモクセイほど強くはないが、上品な香りを漂わせる。

040228-01_02-Jinchouge-red_whiteジンチョウゲ

 サザンカの花季がほぼ終わり、ツバキが花を付けている。サザンカは花びらが1枚ずつ散るのに対して、ツバキは花ごと落ちるために、武士は「首が落ちる」として決して庭には植えなかったとか。

040303-06_07-Tsubaki-Hitoe_Futae ツバキ(一重)          ツバキ(八重)

 ウメはそろそろ盛りを過ぎる頃だが、近所のあるお宅ではコウバイとハクバイとが今が見ごろである。またエニシダに似たオウバイも何軒かのお宅で咲いていた。

040228-03_04-Koubai_Oubai           コウバイ           オウバイ

 またローズマリーの年を経たものは潅木状になって、ときには冬を通して花を咲かせている。

040303-03_04-RoseMary-Purple_white       ローズマリー(パープル)    ローズマリー(ホワイト)

 フサアカシアが非常に鮮やかな黄色の花を咲かせて、春を謳歌しているかのようだった。よく似た花をつけるギンヨウアカシアは、日本では俗にミモザと呼ぶが、葉の形が少し違い、また葉の裏が銀色である。

040228-06_040301-FusaAkashia          フサアカシア         花と葉の詳細

 時期は半月ほど戻るが、仕事でときどき通る東京の芝浦運河わきで、ビワの木が花をつけていた。あの甘い実を付ける果樹が、こんなに寒い時期から花を咲かせているのかと、非常に驚きを感じたものだ。

040216-01_05-Biwa_Hana-Sakura_Tsubomi-600_300    ビワの花(2月中旬、芝浦)      桜のつぼみ(2月中旬、芝浦)

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