◆ きょうは桃の節句。きのうまでの3日ほどの冷え込みもどこへやら、朝からの柔らかな日差しに誘われて、またご近所を散策した。あちこちの庭で、栽培樹木が花をつけ始めていた。
◆ 香りの良いことで知られるジンチョウゲ(沈丁花)は数年前まで近所のあちこちに植えられていたが、今は2~3ヵ所に小さな株を見るだけである。秋のキンモクセイほど強くはないが、上品な香りを漂わせる。
ジンチョウゲ
◆ サザンカの花季がほぼ終わり、ツバキが花を付けている。サザンカは花びらが1枚ずつ散るのに対して、ツバキは花ごと落ちるために、武士は「首が落ちる」として決して庭には植えなかったとか。
ツバキ(一重) ツバキ(八重)
◆ ウメはそろそろ盛りを過ぎる頃だが、近所のあるお宅ではコウバイとハクバイとが今が見ごろである。またエニシダに似たオウバイも何軒かのお宅で咲いていた。
コウバイ オウバイ
◆ またローズマリーの年を経たものは潅木状になって、ときには冬を通して花を咲かせている。
ローズマリー(パープル) ローズマリー(ホワイト)
◆ フサアカシアが非常に鮮やかな黄色の花を咲かせて、春を謳歌しているかのようだった。よく似た花をつけるギンヨウアカシアは、日本では俗にミモザと呼ぶが、葉の形が少し違い、また葉の裏が銀色である。
フサアカシア 花と葉の詳細
◆ 時期は半月ほど戻るが、仕事でときどき通る東京の芝浦運河わきで、ビワの木が花をつけていた。あの甘い実を付ける果樹が、こんなに寒い時期から花を咲かせているのかと、非常に驚きを感じたものだ。
ビワの花(2月中旬、芝浦) 桜のつぼみ(2月中旬、芝浦)