春の気配の拾い歩き

春の山菜
 ここ数年は暖冬が続いたせいか、今度の冬は以前より少し冷え込むように感じる。しかし日差しのあるときは、体のほぐれるような春の気配を感ずることもある。5日ほど前に、スーパーマーケットの野菜売り場で「うるい」という札を貼ったパックを見付けた。「山菜」と添え書きがしてある。中には短いネギのような茎の先に、鮮やかな黄緑色の葉がやや開きかけて出ている。料理の説明カードが添付されており、山菜の好きな私が、興味津々でこのパックを籠に入れた。お浸しと味噌汁の実にして食べたが、茎から葉先までこりこり・ヌルリとして不思議な美味さであった。

01-1-3 __1.うるい(オオバギボウシ)    オオバギボウシ コバイケイソウ(毒)

 うるいという名前を植物図鑑で調べてみたら、なんとオオバギボウシであった。昨年、尾瀬や北海道でよく目にしていた野草で、旬は5月頃とあるから、今回食べたものは栽培ものなのだろう。このオオバギボウシと、やや湿地帯に生えるコバイケイソウ(全草毒草)の若芽が似ており、昨年春に間違えてコバイケイソウを食べるという中毒事故が発生した。

02-03 ____2.咲いたシンビジウム     3.シンビジウムとコチョウランのツボミ

ランの開花
 我が家でなかなか咲かなかった鉢物のシンビジウム、オンシジウム、コチョウランやハイビスカス、シクラメンなどが、現在の自宅に移ってから徐々に咲くようになってきた。まだ肥料などが不十分なので、今の花が終わったら植え替えてやらねばなるまい。

 陽だまりを求めて
 藤沢市のほぼ中央部を、国道1号線(東海道)が東西に貫いている。その中央部北側に広がる住宅地・大清水に陽だまりを求めて、歩いてきた。私達が藤沢に引越してきた頃、この辺は広い湿地帯で、ところどころに田や畑があった。また湿地のあちこちには多くの小さな池があった。カヤの棒の先にタコ糸を下げ、竹輪のかけらをしばって水中に垂らすと、ザリガニが面白いように釣れた。網でモツゴも捕れた。北東から境川が流れ込み、この湿地帯を貫流して南下し、江の島のそばで太平洋に注いでいる。

04-054.ツグミ           5.ニホンスイセン

大清水から
 今では当時の面影があまり無くなり、市立の小学校と中学校、そして県立高等学校が「大清水」の名を冠して並んでいる。そしてその前庭のように戸建の住宅がびしっと建ち並んでいる。空き地では、間もなく北へ帰るであろうツグミが、エサを探していた。

06-07__6.ボケ           7.ミツマタのツボミ

横須賀水道道
 今では当時の面影があまり無くなり、市立の小学校と中学校、そして県立高等学校がそれぞれ「大清水」の名を冠して並んでいた。新設といっても、もう20年ちかくの時が過ぎ去っている。
 横須賀水道道付近の住宅地ではボケが満開となり、和紙の原料になるミツマタもツボミをふくらませている。このミツマタは気をつけて見ると、けっこうあちこちの古い住宅の庭に植えられていて、これらの黄色の花が満開になると、さぞかし見事だろうと想像される。

08-09a8.ユズとキンカン(立石にて)      9.ナツミカン(鵠沼にて)_

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