◆ 私たちにとっては3度目の戸隠である。越水ケ原にある戸隠森林植物園を主として、その周辺で春の小鳥に出会ってきた。今年も越水ロッジに宿をとり、主なポイントへは車で移動して、歩き回ってきた。
◆ 今回は特に小鳥の求愛、巣作り、ヒナへのエサ運びなどをじっくり見ることができた。殆ど起伏がなく、楽に散策できた。万歩計をつけて歩いたが、この戸隠に居る間に合計5万歩を数えていた。
2005年5月7日(金)~9日(月)
◆ 信濃大町から北東へ車を走らせ、鬼無里を通って戸隠へ向かった。鬼無里村、戸隠村、大岡村は、今年の元旦に長野市と合併して、長野市域に入っている。
◆ いつもの越水ロッジに入ったのは、17時頃であった。ここで看板犬になっているオスのシーズーが、いつもの玄関脇につながれていた。
◆ ロッジのすぐ前には、宿主が手を入れている湿地があり、ミズバショウ、カタクリ、フクジュソウがちらほらと咲いていた。また斜面の奥にはブナの若木が植えられ、その脇の小川はロッジの裏手の方に流れている。
越水ロッジの朝 越水ロッジ裏側
◆ 翌8日は、森林植物園内と、そこにつながる戸隠神社奥社参道、鏡池、そして黒姫山登山道の途中にある種池、古池などをたっぷりと歩き回った。森林公園内は同じコースを、行ったりきたり、ほぼ2往復した。
◆ 雪解け水の流れる湿地では、ミズバショウ、リュウキンカなどがいっせいに咲き始めていた。ミズバショウはまだ花包を開いたばかりで、緑の葉もあまり伸びていないので、白さが十分に目立っており、春の若々しい柔らかさを感じられた。
鏡 池 園内の木道
_戸隠奥社参道入り口 戸隠奥社参道途中の随神門
随神門とその奥の参道 参道の杉並木
◆ フクジュソウは、夜は花を閉じて日中花を開くようだが、日中でも陽がかげってくると花が少し閉じ、陽が当たるとまた花を開く。
ロッジ前のフクジュソウ
ミズバショウ
_____ミズバショウ カタクリ
__リュウキンカ コキンバイ ショウジョウバカマ
◆ 林内には、イチゲの仲間の花があちこちで咲いていた。キクザキイチケは、青と白の花が咲き、アズマイチゲと混じって咲いていた。
◆ また樹木の花では、コブシの大木が見事に咲き誇っており、またダンコウバイの黄色い花が林内で目立っていた。
キクザキイチゲ(紫) キクザキイチゲ(白) アズマイチゲ__
ユリワサビ ヒメカンアオイ フキノトウ
ダンコウバイ コブシ__
微・幼年 並・青年 巨・熟年
◆ 森林公園の中では、いつもの小鳥達にさえずりを聴かせてもらった。今年はコルリのさえずりが特に多かったように思う。
◆ また今年は特にコサメビタキ、サメビタキ、シジュウカラ、キバシリなどの巣作りや子育ての場面を、じっくりと観察することができた。巣材として、コケがけっこう重要な役割をになっていることを知った。
____アオジ コルリ キビタキ(梅田さん)
コサメビタキの巣作り _コサメビタキ(梅田さん)
サメビタキの巣作り サメビタキ(梅田さん)
エサを運んできたキバシリ(梅田さん) キバシリの親子 __ ___
巣材のコケを集めるシジュウカラ タテハの仲間
◆ 水中の生物として、園外の小川でイワナを見た。同行者に釣りの好きな人がいて、「ここは禁猟区なんだよね」と残念そうだった。
◆ また園内の池では、浅いところでヤマアカガエルの卵嚢を見つけ、また北のほうの古池では岸近くの何箇所かで、クロサンショウウオの卵嚢を合計30個ほど見つけた。
_ __イワナ クロサンショウウオの卵嚢 ヤマアカガエルの卵嚢
出会った(観た、聴いた)小鳥たち
※ カイツブリ、アオサギ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、
キンクロハジロ、トビ、ノスリ、キジバト、ツツドリ、アオゲラ、アカゲラ、
ツバメ、キセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、
ミソサザイ、コルリ、クロツグミ、アカハラ、ヤブサメ、ウグイス、
メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キビタキ、サメビタキ、
コサメビタキ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、
ゴジュウカラ、キバシリ、アオジ、クロジ、カワラヒワ、マヒワ、イカル、
ニュウナイスズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス