♣ 私が若いころ、さほど気にとめて居なかったこのヒトリシズカ。札幌へ帰ってきて、春になるとしばしば見かけるようになって、その可憐さを強く感じるようになってきた。一つだけ取り出して見ても、また多くの花が群生しているのを見ても、なかなか見ごたえがある。
↑ ヒトリシズカ( 藻岩山にて ) ↓
ヒトリシズカの葉にやってきたシロトラカミキリ( 藻岩山にて ) だいぶ黄色っぽい
♣ この花を見ると、義経の妻・静御前が頼朝に捕えられ、鎌倉で頼朝に舞いを所望された時、舞いながら義経を恋うて以下の詩を謡い、頼朝を激怒させた、という伝承を思い出す。
♦ しずやしず 賤のをだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな
♦ 吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき