★ きのう、妻と近くの歯科医院に行こうとマンションの正面玄関を出た時、すぐ脇の植え込みで咲いていたサツキのつぼみで、蛾の仲間のオオミズアオが羽化していた。どこで幼虫時代・さなぎ時代を過ごし、またどうしてこんなところで羽化するのか、と驚いた。2本の触角は見事な姿で分かれており、翅全体の淡い水色と、前翅の赤、そして後翅の模様は見事だった。
★ まだ後翅の尾が伸びきっておらず、風の強い中であおられて、必死でサツキのつぼみにしがみついていた。私達は歯科医院の予約があるので、無事の飛翔を祈ってその場を離れた。
羽化中のオオミズアオ 右下は触角のアップ
★ 私が昆虫採集に夢中だった中学生の頃は、蛾の仲間は採集しなかった。しかしオオミズアオには頻繁に出会ったし、そのアゲハチョウに似た大きな薄青い翅と、その後翅の長い尾には、魅力を感じていた。その後神奈川県でも時々見かけたことがある。
オオミズアオの標本(フリー画像を加工)
★ 歯科医院で少し時間がかかって、1時間ほど経ってから戻ってみると、オオミズアオはもう見あたらなかった。あの風の中で無事に飛び立ったのだろうか。