札幌の市電

  いつものフィットネスクラブの前で、札幌市電の古いタイプの車両に出会った。番号は”244″である。最近は市電の車両全体に広告が貼り付けられて、動く看板の役割を担っているが、この車両は珍しく何も貼り付けておらず、建造当時のまま(多分)で走っていた。

DSC04511-540+270 現在の”244号”(南22条通りにて)

  私が高校3年生の秋、学校祭の写真撮影の、クラス担当になった。このとき仮装行列で高校の周辺を練り歩いた時、ちょうど当時の市電が通ったので、一緒に撮影したのを想い出した。卒業アルバムを出して見ると、確かに載っていた。当時は市内を7系統ほどの市電が走っていたが、どんどん廃止されて今はちょうどこの2番ルート1系統だけになってしまった。

画像 昭和34年秋の西7丁目通り.市電は上下ライトの”233号”.当時の最新型車

  私のクラスの仮装行列テーマは、『巨頭オリンピック』。2大国アメリカのアイゼンハワーとソ連のフルシチョフの頭部張子を大きく、他の主要国の指導者(ドゴール、アデナウアー、マクミラン、ネルー、故スターリンなど)を小さく作り、他に原子力潜水艦と大陸間弾道弾(ICBM)をつくって、それぞれを生徒が頭に被って練り歩いた。日本は当時の岸首相がアイゼンハワーの腰のひもを握って、アメリカのひも付きを意味していた。折しも当時は60年安保の前年であり、世情は騒然としていた。

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