結露現象

 我が家は二重サッシで、外窓はシングルガラス、内窓はペアガラスで、一面は都合3枚のガラスで仕切られている。内窓の枠は樹脂コーティングされ、召し合わせには空気遮断のソフト樹脂帯が組み込まれている。それでも、少しずつ出来る内窓のすき間から、室内の湿気が漏れ出して、冷えた外窓のガラス・サッシ面に結露を生じさせる。
 始めは水蒸気がガラス全体に霧のように付着し、だんだん細かな水滴を吹き付けたようになる。その水滴が徐々に大きくなり、また周囲の水滴と合体してある程度大きくなると、自重でガラス面をすべり落ちはじめ、下部の水滴を巻き込んで一気に下枠に流れ落ちる。

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 下枠のレール溝には、流れ下った幾筋もの水がたまり、レール端部に切れ込みがあって、そこから外部に流れ出すようになっている。流れ出した先は屋外なので、気温によっては凍ってしまい、切れ込みのあたりも凍って、流れをせき止めるとレールに水が溜まる。時としてその溜り水を雑巾で拭き取らねばならない。

DSC02011-540+360水滴は手前に膨らんでいる

 私が子供の頃は、ペアガラスはなく建具も木製で、それでも一応は二重になっていた。しかし木造建具同士の隙間はスースーであり、断熱効果はあまり良くなかった。冬になると、暖房のない部屋の外窓の内側に着いた結露水滴は、たちまち凍って霜の模様を描き出し始める。その結晶の、霜の葉の成長のような動きを、寒さをがまんしながら飽かず眺めていた。日中、室内の空気が暖まると、結晶は融けて流れ下り、引き違い戸の戸溝に溜まって凍るので、冬の間は窓が開けられない状況が続いた。
 ビニールシートというものが販売されるようになると、初雪の頃にそれを買ってきて、屋外から窓枠に細板で打ち付けて、若干の断熱効果を期待した。また春になると、そのシートを剥がして、代わりに虫除けのナイロン網を打ち付けて網戸の代わりにしたものだった。でもこうすると、冬も夏も窓から外に出られない。

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結露現象 への2件のフィードバック

  1. 鎌倉のホシガラス のコメント:

     ご心配をおかけしましたが、もう完全に復調です。ご芳情有り難うございます。
     ぼつぼつ御地は雪祭りの季節ですね。今朝のNHKで大通り公園の準備作業が報じられていました。1950年の第一回雪祭りが想い出されます。今とは格段の違いで簡素のものでした。
     最近のガラス窓の結露、面白く拝見しました。
     これも変われば変わるものですね。
     昔は樹氷のような霧氷のような綺麗な模様に結露しましたが最近は住宅構造の進歩で科学的な模様になったのですね。でも昔の結露には厳しい冬の郷愁があります。時代の変化を感じます。

  2. とくべえ こと DAD のコメント:

    松の内に復調されて、良かったですね。でも油断はされませんように!
    札幌雪祭りも、もう61回目ということに感慨を覚えます。1回目のときは小学校2年生だったのですが、余り明確な記憶がありません。
    大雪像といってもささやかなものでした。市民参加で、学校や企業単位で、本当の手づくりの雪像ばかりでした。私も小学生の頃に参加した記憶はあるのですが、何を作ったかは定かではありません。
    自衛隊が雪像作りのための雪の運搬を担当し、かつ大雪像の製作に参加するようになってくれてから、全国に評判を呼んだようです。今年は大雪像は3基作られるそうです。

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