手袋を ” はく “

 手袋の手放せない季節になってきた。外出する時は、毛糸や皮などの手袋を「はいて」出かける。北海道では、手袋は「はく」ものである。
 たしかにパンツ、ステテコ、ももひき、ズボン下、ズボン、スカート、靴下、足袋、靴、下駄、サンダルなど、下半身に着けるものは「はく」という。そして手袋も「はく」と言っていた。子供心に、かすかに「変だ」と思ったこともあるが、ほかに適当な言葉もなく、それで通用するので気にしなくなった。

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 札幌で5歳まで育った長女が、私の転勤で神奈川県の幼稚園に転園した。冬になって ” 手袋をはいて ” 出て行ったのが、” 手袋をはめて ” 帰ってきた。なんでも、彼女が「手袋をはく」といったら、周りのみんながキョトンとしており、シスターが優しく「手袋は『はめる』ものよ」と訂正してくれのだとか。以来、切り替えの早い長女と妻は、翌日から「はく」とは言わなくなった。私はいまだに「手袋をはいている」
 むむ、そういえば、下半身だが、褌(ふんどし)は「はく」とは言わなかったな。「締める」だった。

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