ドカ雪による欠航

新千歳空港にて
 私達は17日から19日の予定で東京に出かけることになった。 17日の予約は新千歳発東京行き第1便のJAL500便(7:50)で、搭乗手続きを済ませ、飛行機に乗り込んで手荷物を収納ボックスに収め、シートベルトを締め、ホッとしたのもつかの間だった。今度は手荷物を持って一旦降り、貨物室に預けた荷物も、コンベアーから引き取れという。そして一般待合室まで戻ったところで、「JAL500便は欠航です」ときた。
 その後502便(定刻 9:05発)を除いて17:00発の便までは全て欠航となった。そして502便は16:00すぎに飛んで行った。この502便の空席は、500便の搭乗券の番号順に乗せるということで、私達は外れてしまった。
 その次も欠航が続き、定刻17:25発のJAL528便が飛ぶことになり、その空席が確保できてまたボディチェックを受け、搭乗口にたどり着いた。実際の離陸は20:30であった。

DSC00937-540_360 滑走路や移動路、飛行機自体の雪や氷も除去しなければならない。( 2/17 18:25 )

 この日の昼からの仕事だったので、携帯電話で相手に連絡をして一日うしろへずらしてもらい、ホテルも1日余計に取ってもらった。池袋のホテルに付いたのは、23:10を回っていた。

池袋にて
 翌日からの2日間は仕事も順調に進み、3日目の20日は1時間ほどで完了してしまった。妻も自分の用事は全て済ませていたので、副調整室で私の採録を見学させてもらった。
羽田空港にて
 出発時に懲りていたので、早目に羽田空港に行き、JALの札幌便のコーナーへ行って予約の札幌便14:50発JAL531便に乗った。ただしこれも、まだ新千歳空港の降雪が続いており、着陸できない場合には羽田へ引き返すという「条件付飛行」となっていたが、ほぼ定刻に離陸した。
青森県上空にて
 順調に飛行し、もうすぐ北海道という時、機長からの機内放送で「青森県上空で待機する」という知らせがあり、待機飛行用の燃料は20分ぶんしか無いという。20分を過ぎても新千歳空港着陸が見込めないときは、函館も旭川も同じく雪のため着陸できないので、羽田へ引き返すとのこと。ほかにも7~9機の飛行機が待機飛行しているということで、窓からもはるか遠くに3機ほどの飛行機が見えた。そして20分はむなしく過ぎた。

DSC00939-540_360 飛行機の窓に育つ霜の結晶.バックはB777-200機の右主翼( 2008.02.20 16:52 )

再び羽田空港にて
 羽田空港に戻ったのは17:00頃。戻った人たちは翌日の便の予約を取るために発券所に並んでおり、その長さは恐らく500メートルを超えていたと思う。我々のあとの便は全て欠航になったとかで、一斉に並んだらしい。羽田空港の北ウイングはごった返していた。ふと思いついてJRのカウンターへ行ってみたが、その日の札幌直行列車は全て運休となっているらしい。やはり北日本の雪のせいか。
 私はいくつかの病気を持っており、常備薬も用心して1日分余分に持ってきていたが、ここですっかり無くなってしまった。空港内でその時刻に開いている診療所が第2ターミナルにあるというので、リムジンバスでそちらへ行き、持っていた「お薬手帳」を見せて診察を受けて処方箋をもらった。別の場所にある薬局で必要な薬を受け取った時は、もう20時を回っていた。
 その後で南ウイングの発券所に行くともう行列は無くなり、すぐにあすの便の予約と座席の確保はできたが、最終便のひとつ前、 19:30の便だった。
品川にて
 羽田へ戻ってきた時点で、サービスカウンターでホテルを申し込んだが、近辺の契約ホテルは既に満室の状態で、あとは自分で探してほしい、と大田区・品川区のホテル一覧表をくれた。以前に泊まった蒲田駅前の東横インも既に満室で、やむを得ず品川の高輪東武ホテルのツインを取った。料金は東横インの倍以上、そして部屋の広さはかなり狭かったが、まぁ寝る場所が確保できたので、それでよしとした。
 21日朝、もう空港でバタバタとするのがいやになり、夕方の指定便に乗ることにして、ホテル料金に入っている朝食を取った。ホテルに荷物を預かってもらい、品川プリンス系の映画館で、妻の観たがっていたプラッドピット主演の映画「ベンジャミン・バトン数奇な人生」を観た。80歳の老人の状態で生まれた男が、だんだん若返って最後は赤ん坊になって死ぬという、それだけでは単に不気味な物語だが、そこに色々の人々の愛や人生を組み込んで、見事な作品に仕上げている。アカデミー賞13部門にノミネートされているというのもうなずける。
 映画を観終わったあと、品川駅東口の小さな韓国料理屋で昼食を済ませ、東武ホテルに戻って預けた荷物を受け取ると、京急品川駅から直行の特別快速でまた羽田空港に向かった。
三度び羽田空港にて
 羽田空港に着いたのは16:00頃。札幌便はまだ朝からまともに飛んでいないらしく、発券所に長い行列が出来ている。私たちが昨日受け取った仮のチケットを係りの男性に見せると、その行列に並んでくれという。仕方なく並び、ほぼ1時間半かかってやっとカウンターにたどり着くと、私の提示した便はまだ受付を開始していないという。指定便の受付は別の窓口でコールを掛けるので、この付近にいて待っていてくれという。私も妻もいささか切れそうになった。
 結局指定便の定刻19:30発が1時間伸びて20:30に出発し、それでも「条件付飛行」とコールされていた。私達はあきらめきって、流れに任せることにした。
新千歳空港にて
 あまり揺れることもなく、新千歳空港には5分遅れ程度の22:15頃に無事に到着した。JRで帰ろうとエスカレーターを降りかけると、妻が看板を見つけて「まだバスがあるみたい」と言う。そこで一旦下まで下り、また上りのエスカレーターに乗って調べると、なんといつも乗る「円山公園駅行き」のバスが22:30に出る。あわててバス停に向かった。
 千歳に着いたときは-15℃だったが、昼前までの気温は高く、べた雪になってそれが凍り付いている。思ったほど積雪量は多くないなとは思ったが、それでも通常往復4車線の道路が2車線程度になり、大型同士がすれ違う時はヒヤヒヤする。また上り坂では信号停止のあと登れずに、タイヤを空転させて後続の車の邪魔になっているのがあちこちにいて、運転者同士で助け合って進めていた。
自宅にて
 家に着いた時のはもう日付が変わっていた。孫たちにと思って20日に羽田空港でTOPSのいちごのケーキを買い、念のため保冷袋に入れてドライアイスまで入れてもらっていた。やむなくホテルの冷蔵庫で保管してもらったのだが、家で開けて見るとイチゴが1個変色していた。イチゴを除けて、じじばばで食べるほかあるまい。

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