馬酔木

 このごろ、南関東では馬酔木(あしび、あせび)が、独特の小鈴のような花をたくさん付けて、満開になっている。 この白い花は曇り空だとあまり目立たないのに、陽が射すととたんに明るく目立つのである。撮影場所は、横浜の舞岡公園。

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 丈の低い潅木で、私たちの目線より下に花があふれる。私たちは白の花しか見た事は無いが、ほかに少し濃いピンクのものもあるらしい。
花の大きさは、マッチ棒の頭を少し大きくしたくらいのものである。

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 この木の枝葉にはアセボチンという毒を含んでおり、ウマが食べると酔ったようになって足がふらつくことから「足癈(あしじひ)」 または「足しびれ」から「あしび」⇒「あせび」とよばれるようになったのだとか。
 このあせびによく似た花を咲かせるものに、イワナンテン、ドウダンツツジ、ウラジロヨウラク、ヒメシャクナゲ、 ブルーベリーなどがある。

 「馬酔木」というと、明治末期に伊藤左千夫等が5年間ほど主催した俳句雑誌の名前を思い出す。また昭和初期に水原秋桜子が、高浜虚子らの流れから離脱して主催した俳句雑誌の名前も同様であった。

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