♣ このごろバードウオッチングに歩いていない。妻が以前、横浜市内で庭整理のボランティアをした時に、仕事先の近くに”舞岡公園”というかなり広い公園があったという。どんな鳥に出会うかわからないが、行ってみるか、ということになった。
公園内の石碑.右は上=ふくろう、下=うさぎ
♣ この舞岡公園は、JR戸塚駅から南東にほぼ2キロの位置にある。明治学院大学の東側に広がる丘陵地帯に、数本の谷筋で切り込まれた谷戸があり、おもな谷筋は公園を貫通する舗装道路になっている。切り離された高台は、歩廊ブリッジでつながっている。
♣ 3~4つに区切られた公園用地のうち、最も大きな所では1本の大きな谷戸を抱えており、20面前後の田んぼがある。今はほとんど水もなく、稲の刈り株が寒々と並んでいるだけである。
♣ そんな中で、はや花を咲かせている木々がある。今が盛りのウメは、この公園では数こそ非常に少ないが、田んぼの際で満開の枝を広げているのは見事だった。これで陽がさしていたら、もっと目立ったであろう。
♣ ベニバナマンサクもあって、テープのような花弁を広げていたが、我が家のものよりも花弁が長くて、華やかさがある。
ベニバナマンサク(花弁が長い) 満開のウメ_____
♣ 園路を歩いていると、木々の枝先ではや新芽が動き始めているものも多い。特にアオキの新芽は、そのままお菓子のようなデザインをしている。ドウダンツツジは独特の枝ぶりの先端に、暖かな葉芽をびっしりと付けている。ほかにもヒイラギナンテンなどの花木が蕾や花を付けていた。
___アオキの新芽 ヒイラギナンテンの花
♣ 田んぼの上流には溜池があり、コガモが2つがい、ゆったりと浮かんでいた。あぜ道を下っていくと、前方の田んぼでエサをあさっていたムクドリの群れが、いっせいに近くの木に飛び移った。まるで「ムクドリのなる木」である。
ムクドリのなる木
♣ 田んぼを下っていくと、はずれにやや大きな沢地があって、人が入れないように柵で仕切られている。その手前に数人のバードウオッチャーが居た。この沢地で、ジョウビタキのオスの見事な色分けの姿をじっくりと見た。またそのすぐそばで、アオジとキセキレイの姿を確認した。
♣ 朝からの寒さがここへきて身にしみるようになり、また来るからねと声をかけて、ウグイスの地啼きに送られながら帰路についた。
※ 出会った鳥:コガモ、タシギ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、キセキレイ、
_ ジョウビタキ、アオジ、キジバト、ウグイス、カワラヒワ、シジュウカラ、
_ スズメ、ハシブトガラス、ドバト
※ その他:タイワンリス