雪中花

20060122-Secchuuka 雪中のガーデンシクラメン

 昨日はいちにち、ほとほとと雪が降った。夕方、暗くなる頃に止んだが、気温も下がって雪がほとんど融けず、今朝も自宅の周囲は銀世界であった。8時に家を出て駅前に向かったが、歩道の上で踏み荒らされていた雪がぱりぱりに凍って、音を立てた。
 昨年の暮に、プランターにガーデンシクラメンなどを植え込んで玄関前に置いたのだが、きのうの時点ではすっぽりと雪をかぶって、ただ白くなっていた。それがきょうの暖気で上のほうからすこしずつ融けて、花が何事もなかったように顔を出した。
 花の軸の周囲の雪が、まるで花から熱気を受けたように融けて後退している。雪国の春先に、林の中で樹木の根元がまぁるく雪が融け、地面がドーナツ状に見えてくる。樹木からの反射熱でその周りが融けるのだろうが、この花も同じ現象なのだろうか。
 雪の中にぽつっと顔を出した赤い花は、雪のないときに見るよりもずっと暖かさを感ずるように思う。このまま雪が融けずにいてほしいような気もするが、花にとってはかわいそう。早く咲かせようと、つぼみをぐっと突き出しているのだから。

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