上富良野町・麦秋

 やっと気温が上がってきて、札幌の初夏らしさになってきたが、今日は朝から雨である。そんな中、妻のリクエストで上富良野町の初夏の景色を眺めに行ってきた。車で午前10時半に自宅を出て、上富良野に入ったのは13時過ぎ。東六線の直線道路に入ると、周囲の農地はバッチワーク状態である。タマネギの濃緑、ムギの穂の黄土色、アスパラガスの葉の若緑、耕作中の土の褐色、ラベンダーの濃紫、そしてアブラナ科の花の黄色。

IMG_1843-540_360 ムギの穂

 麦秋とはよく名づけたものである。ムギの実りは初夏で、これは北海道だけではないと思うが、種まきの時期は温暖な関東以南とは違うのだろうか。そうだ、コスモスも秋桜と呼ぶが、北海道ではもう咲いている。

IMG_1845-540_360ムギの手前はビート( 砂糖大根 )

IMG_1816-540_270畑のパッチワーク・手前からタマネギ、ムギ、アスパラガス

IMG_1834-540_270ファーム富田のラベンダー畑

IMG_1828-540_270IMG_1827-540_270キガラシの花

 一面に菜の花のような花が咲いていたので、農家の人に聞いたら、これは『キガラシ』といって、緑肥(りょくひ)にしているという。つまり花が終る頃に、そのまま機械で踏み潰して畑土に混ぜ込み、肥料にするのだという。詳しくは判らないが、以前三浦半島の農家では、収穫の終った農地にマリーゴールドを植えて花を咲かせ、根に窒素を固定させて肥料代わりにしていたのを想い出した。

IMG_1812-540_360牧草ロール( 乾燥中であるが、あいにくの雨 )

 刈り取りの終った牧草地では、機械での刈り取りとロール作りが終って、乾燥中であった。さてこの上富良野町の東六線まで来たからには、北十六号にある『あぜ道より道』に寄って、野菜料理を食べないわけにはいかない。きょうはウイークディなので混んでいないと思って行くと、なにやら車が多数来ていて客が外にまであふれている。
 顔なじみになった高松さんに訊くと、NHKが取材に来ているので少し待ってくれと言う。NHK総合の、7月30日(木)の朝8時30分からの『生活ほっとモーニング』の中で放映されるそうだ。既にここ3年ほどの間に、札幌の地方局5局全てと、テレビ東京の『元祖でぶや』でも紹介されたそうである。

IMG_1837-540_360 あぜ道より道

 止むを得ず隣の農家、工藤さんに行って、実り始めたメロンを物色し、商品としては出荷できないはねものを安く売ってもらった。14時少し前にNHKの取材が終わり、『あぜ道より道』の2階に席をとって野菜カレーとベーコンカレーのそれぞれのセットを注文した。メインのカレーライスはよく煮込んだ野菜中心の具にとろみのあるカレー。それに新鮮野菜のサラダと、デザートに赤肉メロン(1/8)とコーヒーがついた。美味かった!

IMG_1857-540_270IMG_1847etc-540_360

 雨の中の帰り道、あちこちで咲き始めたホリホック(タチアオイ)を楽しみながらドライブした。雨は道央道に入ってから雲が切れて止み西の空に青空ものぞいたが、札幌市内に入るとまた降り始めた。

カテゴリー: ドライブ, 季節, 思い出, 日々つぶやき, 自然, 花・植物, 農耕園芸, 飲む、食べる タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA