ゴジュウカラを保護

 今日は朝から夕方まで、空気はややヒンヤリしているもののすっきりと晴れ上がって、普段はあまり見られない日高山系や石狩北部の暑寒別岳がスッキリと見渡せた。そんな山並みを写真に撮っておこうと、午後2時頃にベランダに出て東側に回った時、その日陰になった排水溝に、何やら青灰色の鳥がうずくまっている。遠くから見ていると、体を震わせたり、眼をつぶったり、頭を翼の下に入れたりしている。足輪はない。

IMG_2799-540_360ベランダの排水溝にいたゴジュウカラの若鳥

 ゴジュウカラの若鳥で、私が近づくと身構えるのだが、逃げようとはしない。外傷はないようだが、どうしてやったらいいのかわからないので、札幌円山動物園に電話してみると、鳥の担当の女性が出てくれた。私の説明で、彼女もゴジュウカラの若鳥だろうということと、ちょうど換羽期なので飛翔力が落ちたのと、昨夜の低温で弱ったのではないか。本来の自然の摂理からすると、自力で回復するまで放っておくことも考えられるが、カラスやネコなどに狙われることも心配なので、暖かいところに移してエサと水を与え、近くの獣医さんに相談してみてください、と言う。エサは昆虫食なので、ミルワームがいいだろうとのこと。

IMG_2804-540_360居間の敷物の上で

 下から両手でそっと抱き上げると、ほとんど抵抗せずに手の中に納まってくれた。居間へ連れてきて床の上に下ろすと、しばらく同じ姿勢で動かなかった。スポイトで水を与えると、少し飲み込んだ。ネコのピーが亡くなるまでお世話になっていた石山通り動物病院の担当の先生に電話で聞くと、保護してあげてもいいし、外傷がなければ、ミルワームをあげるからそちらで世話をされてもいいですよ。と言われ、とりあえず連れて行くことにした。少し経つと体温が戻ってきたのか、 活発に動きだした。
 ちょうど来ていた孫3人に、離れた所からじっくりと観察させた。小2の次男坊が一番興味を示したが、この鳥の『ゴジュウカラ』という名前は、小4の長男坊と一緒にしっかりと覚えたようだ。

IMG_2811-540_360私の手に乗った

 左の翼が時々下がるので、ひょっとしたら肩を痛めているのかもしれない。小さなダンボール箱にクッション材を敷いてこのゴジュウカラを入れ、車で動物病院に運んだ。ダンボール箱の中では、けっこうガサガサと騒いでいた。担当の医師は、ミルワームと水を与えてすこし様子を見ましょうと言ってくれた。「野生動物保護票」という用紙に、保護した時の状況を書き込み、箱ごと預けてきた。お金はいらない、とのことだった。自力で飛べるようになったら放してやってもいいか、と言うのでやや心残りはあったが承知し、お願いした。

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