冬のガクアジサイ

 札幌に戻ってきてから気付いたことだが、雪の中でアジサイが咲いているように見えるのである。アジサイの類はこちらでも関東に劣らずよく見かける。こちらに来てじっくり見るようになって、ガクと呼ぶ装飾花の中に、実際の『花』があるのだということに気付かされた。ガクの内側にたくさんガクのない花もある。
 ただ気になるのは、こちらでは春から初夏に咲いた装飾花(ガク)が落ちもせず、秋から冬にすっかり葉を落としたあとも、雪の中でこのように形を残していることである。もちろん色は茎もガクもベージュ系の枯れ色になっている。

DSC01964-540_360立ち枯れたガクアジサイ

DSC01965-540_360装飾花(ガク)も、内側の実殻も残っている。

 ここにはガクアジサイのみアップしたが、改良種で装飾花が丸くこんもりと咲くタマアジサイも、やはりほぼ全ての装飾花が残っていて、それが風にゆれてカサカサと音を立てていると、何となく物悲しさを感ずる。いずれまた画像をアップしてみたい。
 3年前まで住んでいた関東地方では、このように冬に装飾花が残っていたという記憶がない。単に注意して見ていなくて記憶に残らなかったのか、装飾花は落ちてしまっていたのか、または花の時期が終ると、管理している人たちが花頚を切っていたのか、定かでない。こちらでは積雪があるため、その雪の白さの中にアジサイが立っているので、余計に目立つだけなのかもしれない。

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