♥ この春、藻岩山の麓で沢山のエンレイソウに出会ったが、花の色に少しずつの違いがあることに気付いた。エンレイソウの場合は『花』と称しているものに花びらはなく、3枚のがく片と1個の子房、そして6本の雄しべがある。このがく片と子房の色が、生えている場所によって少しずつ違っているのだ。
がく片=緑+子房=薄緑 がく片=濃紫+子房=濃紫 がく片=紫褐+子房=緑
♥ 先日、市内北区で見つけたオオバナノエンレイソウは、3枚の白い花びらと、3枚の緑のがく片があり、子房は薄緑色である。この花にも、子房が濃紫色になるものがあると図鑑に出ている。
オオバナノエンレイソウ(白い花びらと緑のがく片)
♥ このエンレイソウの仲間には、がく片や花びらの幅の広いものや細く尖ったもの、子房の色の変ったものなど少しずつの違いがあって、亜種のように扱われるものが多いようだ。またエンレイソウにも花びらを持ったものがあるという。これらのほかに、やや小さい白い花びらのシロバナエンレイソウがあるそうだ。