♠ 俳句の春の季語に『山、笑う』という言葉がある。長い冬に耐え、暖かな春を迎えて、雪や枯葉を脱ぎ捨て、緑に燃え、花を咲かせ、山全体が一気に柔らかく温かく膨らむ。だから『やま、わらう』。私はこの言葉が大好きである。そしてここ数日の藻岩山全体が、まさに笑っている。
♠ 山に入ってみるとまだ芽吹いたばかりの木々もあるし、日陰には若干の雪も残ってはいるが、こうして離れて見ていると、『山、笑う』という言葉が本当にしっくり来る。
♠ きょう、車のスタッドレスタイヤを外し、夏タイヤに取り替えた。走行音がだいぶ静かになり、カーラジオのボリュームを3段階も下げた。車の中も春になった。