♣ 森田公一の歌った歌の歌詞の中に「青春時代の真ん中は、胸にトゲさすことばかり」という一節があるが、私にとっては、つい昨日までのどの時期を思い出しても、思わず声を挙げて頭をかきむしりたい、そんな想いがよくこみ上げてくる。
♣ 若い頃は、自分が過去に犯した失敗を思い出しては、あの頃に戻って、もっと人との軋轢を回避しておけば・・と想うことが多かった。
♣ 今は、そんな気持ちはあまり起きない。たとえ、過去に戻ってその部分だけ修復できても、その後に続く膨大な年月を、また繰り返すことの重さに思い至ったとき、何ともやりきれなさだけがのしかかってくるのである。
♣ 私は、他人のアラはすぐ目について批判はするが、自分の醜さには見ぬふりをしがちで甘くなる。だからたとえ過去に戻れても、この性格を持って行っては何もならない。今までの失敗をきちんと反省して、これからを後悔の無いようにじっくりと生きるべきなのだろう。