中島公園の豊平館

 札幌の時計台は、1878年(明治11年)に、札幌農学校(北海道大学の前身)の演武場として建築された。この時計台に隣接するように、1880年(明治13年)、当時の開拓使が洋風ホテルとして建築したのが、豊平館(ほうへいかん)である。いま時計台は、市街地のビルに埋もれるようになっている。

DSC01832-540+405 夕暮れの豊平館(9月22日)

 この豊平館は1958年(昭和33年)に中島公園に移築され、結婚式場として利用されている。また普段は喫茶店として、また予約制のフレンチレストランとして利用されている。建築後127年、移築後でも50年近い年月が経っている。
 きのう、妻と札幌交響楽団のコンサートを聴きにキタラに来て、帰りに近くのこの豊平館を訪ねてみた。私は高校生の頃から、なぜかこの建物を見ると気持ちが豊かになるのである。昔から思っていたことだが、あのビルの谷間に埋もれている時計台も、この緑の多い豊平館の近くに移築すべきだと、またつくづく思ったものである。

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