マレーシア探鳥記 (1) クアラ・セランゴール・1

3月1日(土)
 早朝、ネイチャーウオッチング専門の旅行社が主催するツアー参加のため成田空港に集合したのは7名。若い女性M.Hさんがツァーリーダーとして添乗し、他に別便で5名が関西空港発で現地合流するのだとか。
 日本時間の10時30分にボーイング777で出発、機内で時計を1時間戻し、7時間20分のフライトでクアラルンプール空港に16時50分着陸。現地のバード・ガイド、チン・ホックさんの出迎えを受けた。この人は東南アジアのバード・ガイドとしては世界的に有名な人だそうで、私たちの若い鳥仲間・K.Tさんからも推薦された。マレーなまり独特の発音で英語を話すのだが、私の貧しい語学力でも鳥の名前や簡単な単語は、なんとか理解ができそうだ。
 空港ビルの外に出ると、日本で見るのと同じツバメが飛び交っていた。17時30分に関空からの5名が到着。18時に出迎えのバスに乗って空港を出発し、首都クアラルンプールから北西約50キロのクアラ・セランゴールへ向かった。
 ここはあと450キロほど南に赤道があり19時30分頃までは明かるいので、途中の木の枝や電線にハッカチョウ、ヤマショウビン、アオショウビンがとまっているのがはっきりと見えた。
 20時過ぎに、セランゴール河畔の中華レストランに到着。食事の内容はまあまあであったが、味や塩気がやや濃い目だった。2卓に分かれたが、テーブルが回転しないので、各自が取り分けるのに少し手間取った。
 食事の後、河のやや上流にあるホタルの生息地に移動し、各自ライフジャケットをつけて観光船に乗船。観光客が全員乗ると船も桟橋も全ての照明を消し、船は真っ暗な川面に電動モーターで静かに出発。このあたりは河口から10キロほど上流で、50メートル程の川幅の両岸はマングローブの林。船が出発してすぐに、黒々としたマングローブの林にホタルが光を放ち始めた。
 5ミリほどの小さなホタルが、オスは1秒間に3回程度明滅、メスは3秒間に1回明滅するということで、面白いのは一本の木に群れているオスはいっせいに同時に明滅していることであった。見えるのは淡い光の明滅だけで、人工のイルミネーションでも演出できるかなと思ったが、時折その光の群れの中から1~2の光が船のそばに飛んできたりして、疑いを持った自分を恥じたりしていた。
 30分ほどの静かなクルーズの後に桟橋に戻り、宿舎(デ・パルマ・イン)に荷を解いたのは22時30分を過ぎていた。
( 以下、マレーシア探鳥記 (2) に続く )

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