北海道-芦別、富良野、美瑛の秋-2

10月18日(土)
 朝6時、ジャンバーを着、双眼鏡を下げて冷えた空気の中を外へ出る。摂氏10度前後か。通りがかった農家の人は「これでもあったかいよ。おとといは3度でシバレたさ」と話してくれた。
 国道へ出て少し歩くと、芦別川の方で「ピョーピョーピョー・・・」と尻下がりの鳴き声が。ヤマゲラだ!すっと飛んできてコンクリート電柱の上に止まり、一番上に被せてある鉄製のフタにドラミングをはじめた。ほほえましくて、思わず笑ってしまった。そのあと、やはり芦別川の方で、ミヤマカケスがけたたましく騒ぎながら飛び去って行った。

031018-2-Old-Yoriki-Shougakkou旧頼城小学校校舎.校歌の石碑が物悲しい.大学校は右手奥

 途中同じように双眼鏡をのぞきながら歩く人に出会った。学園の関係者であった。同好者が現れて、話が弾んだ。宿舎へ戻ると、宿舎前の数本のシラカバやカエデに、シジュウカラ、ハシブトガラ、シマエナガの群れがにぎやかにやって来て、ひとしきり目を楽しませてくれた。いわゆる「カラ類の混群」のバード・シャワーであった。
 大学予定の校舎は、高校に隣接してやはり廃校となった旧頼城小学校の内部を改装したものである。内外装はレンガを積み上げてあり、なかなか趣きのある校舎である。高校校舎と共に窓は全て二重、出入り口も風除室と呼ぶ前室があり、また各室にはストーブが座っていて、部屋の隅にはレンガを積み上げた集合煙突がある。石炭の町であったのに、学校で使っているストーブは全て灯油ストーブであった。

031018-4-Koukoumae-Red-Leaves青空に映えるナナカマドの紅葉と赤い実

 各校舎の周囲は落葉樹が多く、季節の変わり目や昼夜の気温の差が大きいために、きれいに色づく。黄色や紅色にくっきりと冴えた色になるが、その中間の橙色のものもあり、目を楽しませてくれる。
 ナナカマドは紅葉と赤い実で楽しませてくれるが、葉が散ってしまった後もこの赤い実は残って、その上に初雪などが積もると、赤と白という見事なコントラストで、なかなか風情のあるものになる。

031018-5-Koukoumae-Yellow_Red-Leaves校舎前の黄葉と紅葉、ログの農機具置き場

北海道-芦別、富良野、美瑛の秋-3」に続く

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