自宅のそばにヒグマが!

 最近札幌市の近辺ではヒグマの出没事例が、頻発するようになった。もともと市内の南区や西区の山岳部にはヒグマが生息しており、たまに人とのニアミスはあったが、そんなに多いものではなかった。
 ところが今年は、異常な数でヒグマが人里に姿を現している。そしてきのう未明、自宅から直線距離でほぼ1キロの外科記念病院そばの山麓で目撃され、さらにきょう未明には、自宅の真西600メートルの山麓で目撃された。

20111006-Higuma-Freephotoヒグマ( フリー画像から )

 昨日未明の出没地点は、私が毎年春から夏にかけて野生の花を撮影しに行く場所だし、子供の頃によく歩いた登山道の痕跡を今年の春に見つけて、秋になったら登ってみようと思っていた矢先だ。また今日未明に見られた個体は2メートルほどの大型で、山裾沿いの円山公園方向でも道路を横断したという情報があって、そのコース上の住宅地では、小学校の生徒を集団登校させたという。日中でも油断はできない。
 昨年は山の木の実も豊作で、今年の春には多くの子熊が生まれたらしい。ところが今年は一転天候不順で、クヌギやコナラの実(ドングリ)の稔りが悪く、冬眠に備えたエサが取れないために、若熊が人里へ出てきてゴミをあさり始めているらしい。

DSC03025_2395_3055-600_300-20080415動物飛び出し注意の道路標識( 2008.04 )

 一昨日は千歳市の住宅地で、風除け室のガラスを壊し、中の玄関ドアを破ろうとしたとのこと。飢えているヒグマは凶暴になりやすい。普段は人との接触を避けているが、バッタリと出会った時は人に対する恐怖から、がむしゃらに向かってくるという。また一度人を襲ったヒグマは、その襲いやすさからか、人やその人の背負っているリュックサックを狙って襲うようになるという。
 市街地へ出てくるのは、放置された家庭ゴミから簡単に餌を探すことが出来るということを、学習したからではないかと専門家は見ている。
 なお、私は出会っていないが、昨年の秋にこのマンションの小庭園に野生のエゾシカが迷い込んできて、バタバタと騒ぎまわって、豊平川方面に逃げて行ったと聞いた。その途中には交通量の多い国道や、路面電車のある通りを横断しなくてはならず、よくもまあ逃げおおせたものだと感心した。そのエゾシカの、その後の消息は聞いていない。

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