♠ きょうは、私の卒業した札幌南高校の学校林で、38期生(1988年卒業)が世話人となって林床散策、山菜採り、間伐ワークショップを実行していた。(私は10期生)
♠ この学校林は、1911年、大正天皇が皇太子の時に行幸されたことを記念して植樹祭が行われたことをスタートにしているという。現在は清田区有明の白旗山中に121ヘクタールの規模を擁し、生徒が毎年下草刈りや枝打ち、植樹等を体験している。私も55年ほど前に、下草刈りで訪ねたことがあった。
♠ 地理的な条件から、すぐ近くの札幌市立有明小学校と札幌南高校とは長い交流があり、きょうも小学校の前庭や、隣接するヤクルトの駐車場などを借りて OB,OGとその家族、現役生が総勢170人以上集まった。私も、妻の体調が回復したので車で出かけた。
↑ 斜面を登る参加者
♠ 今年はなかなか温かくならず、山菜の発生は少し遅れているという。私と妻は、間伐ワークショップに参加するという25名程の人たちと、カラマツの林に入った。植林するときは1坪に1本程度植え、成長するに従って太陽光が当たるように間引いていくという。最近10年ほどはあまり間引きしていなかったので、手を入れる必要があるとか。
♠ なお国蝶であるオオムラサキの繁殖計画として、食草のエゾエノキの植林なども実施しており、平成18年度全日本学校関係緑化コンクール学校林活動の部で北海道の高校では初となる特選(農林水産大臣賞)を受賞したそうだ。
♠ リーダーは山林の植生を保護・管理するNPO法人に所属するという35期生の人で、山林の樹木管理の意味を話してくれたあと、実際の間伐作業の見本行動を見せてくれた。グループ全員に保安帽を、また希望者には折りたたみノコギリが貸し出された。
↑ 伐採木の選択
↑ チェーンソーを入れる
↑ クサビを打って樹を倒す
↑ 樹齢50年強 私が高校生の頃に植林されたものか?
♠ 方向を見極めて伐り倒した樹には枝が多数出ている。そのままにしておくと、本幹が痩せて木材としての価値が下ることと、搬出道路まで移動するのに邪魔になるので、枝掃いをする。切り倒した樹は、18メートル程の高さがあった。
↑ 参加者全員で枝掃い
↑ ノコギリで枝を切る妻
♠ 下りる時には、登る時に気付かなかった花がいくつか咲いていて、写真を撮りながらゆっくりと歩いた。
↑ ミヤマスミレ(・・・だと思う)
↑ シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)
↑ 栽培種か?(帰りの農道にて)⇒ヒヤシンスのようでもある
♠ 下りにはスタッフの女性が付き添ってくれて、有明小学校に戻ったのは最後になってしまった。妻はさすがに人疲れをしたようなので、食事を辞退して一足先に失礼した。
♠ 有明から常盤へ回り、妻も行き慣れた”やまがらコーヒー”に立ち寄って、カレーライスとコーヒーを頂きながらオーナー夫妻と少し自然観察などについておしゃべりをした。
出会った鳥
クロツグミ、ハクセキレイ、カワラヒワ、カヤクグリ、センダイムシクイ、アオジ、
トビ、スズメ、ハシブトガラス
声を聞いた鳥
ツツドリ、アカゲラ、コゲラ、エゾムシクイ、シジュウカラ、ヤマガラ