ブタナ(タンポポモドキ?)

 1週間ほど前に、タンポポ(セイヨウタンポポ)が種を飛ばし終ってから、その後を補うように、ブタナが一斉に咲き出している。明るい空き地や道路際に多く、高さは30~50センチになり、ロゼッタ状に拡がった葉の中央から伸びた花穂は、枝分かれしていくつもの花をつける。花は直径3~4センチで、花びらの数はタンポポよりかなり少ない。さほど密集して咲くわけではないが、タンポポの無くなった空き地にはいい点景である。9月頃まで咲き続けるとのこと。

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 ヨーロッパ原産で、フランスでは「ブタのサラダ」と呼ばれることから、この名がついたとか。昭和初期に札幌で発見され、今では全国に広がっているそうだ。移入の経路はよく分からないらしい。
 妻や多くの人たちは、この花を『タンポポモドキ』と呼んでいたが、「新北海道の花」という図鑑では、他の花に「タンポポモドキ」という正式名称がつけられているので、ブタナの別名として呼ぶべきではない、とあった。しかしこの図鑑にも、また他の全国版の植物図鑑(山渓ポケット図鑑)にも、「タンポポモドキ」は掲載されていない。
 ブタナはキク科エゾコウゾリナ属 学名:Hypochoeris radicata
 セイヨウタンポポはキク科タンポポ属 学名: Taraxacum officinale

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