◆ 千歳市の千歳川沿いに昔からサケ・マス孵化場があって、私も子供の頃に見学に行った覚えがある。日本での孵化事業は、明治初期に欧米で学習してきた研究者により、茨城県の那珂川と北海道・札幌の石狩川支流で捕獲・採卵の試行が行われ、明治中期に現在の千歳川に、専門の孵化場として開所した。
◆ 「千歳サケのふるさと館」は教育・開放型の施設で、捕獲用のインディアン水車(冬期間は停止中)と、淡水魚水族館や道の駅等も併設している。本格的な捕獲・孵化等の施設は、千歳川をさらに4キロ近くさかのぼった所にある。
千歳サケのふるさと館
◆ ここで、息子が「地べた目線の写真展」として3月1日から4月13日まで、彼が撮影した小動物の写真20点を展示している。それを見るのが目的で、きょう行ってきた。
↑ 写真展のポスター ↑
爬虫類、両生類、小型哺乳類などの写真を展示
◆ これらの写真には、私達が初めて目にするものもあった。「地べた目線」とあるように、普段なかなか気付かない場所にいる動物の面白いポーズを捉えていた。
◆ 館内には、サケ・マスの仲間を豊富に扱った水槽が多く、中には千歳川の流れを直接見られる部分もあった。8月から秋にかけては魚の遡上が見られるそうだ。
シロザケの稚魚(4か月前に孵化)
◆ 今ちょうど放流が始まった時期だとかで、私達もシロザケの稚魚を2尾ずつプラコップに入れてもらい、園内の小さな流れに放流してきた。この先は千歳川、石狩川、日本海、宗谷海峡、オホーツク海、ベーリング海、アラスカ湾へと旅をして、約3年半でまたこの千歳川に戻ってくるという。ただし天敵も多いので、戻ってくるのは放流したもののうち1パーセント程度だそうだ。
放流したシロザケの稚魚
◆ ここで、生きて泳いでいるシシャモを、私としては初めて目にすることができた。