富良野も雪解け

 久しぶりに、昨年お世話になった上富良野町の畜産家、T家を訪ねた。昨年はT家の邪魔にならなかったか、また今年も続けて畑を貸していただけるか、の相談に乗っていただいた。また昨年は作りすぎて保存中に腐敗を招いたり、消費に困難を極めたりの失敗から、そちらからのアドバイスもいただいた。
 昨年は、私たちがやりたいことを黙ってやらせていただく、というやり方だったが、今年は保管に強い作物の選別から、作付けする手順、時期などについても、アドバイスしてもらうことにした。

DSC04700-540_360a十勝岳連峰 手前は富田第2ファームのラベンダー畑

 T家の畜産(乳業)に対して、今回の東日本大震災や東電の福島第一原発の事故が影響を及ぼしていないか、ご主人に聞いてみた。すると、やはり間接的には大きな影響があったという。
 北海道内全体はともかく、T家から出荷した牛乳は、タンクローリーごとフェリーで関東に出荷しているそうだ。あの東日本大震災の3月11日、そのフェリーが茨城県の大洗港に入港しようとした寸前に大津波警報を受信して、すぐに沖合いへ避難して船は無事であった。しかし大洗港は大津波によって多大な被害を受けて荷揚げ不可能となり、急遽北海道へ戻った。でもナマものを積んでいるため、まだ寒冷な稚内港に運んで陸揚げし、日本海側や関東以南の港で荷揚げが出来るようになった所へ、また運んでいると言う。タイミング的に腐敗を始める時期よりかなり早く荷揚げができたので、北海道での牛乳生産には大きな制限がなかった。
 しかしTさんは、福島県の牛乳生産者が出荷停止で、せっかく絞った牛乳を廃棄処分せざるを得なかったり、出荷寸前の野菜類を、摂食制限のために泣きながらブルドーザーでつぶしているのをテレビで観ていて、他人ごとではないと言っていた。またこれから南風が吹くようになってきて、放射性物質が北海道に飛んで来ないとも限らないと心配もしていた。

DSC04695-540_360雪ノ下から現われたタチアオイ

 昨年楽しみにしながら植えたタチアオイ(約10種・100株)は、全てが元気に緑を復活させており、3割は今年中に花を咲かせるだろうと楽しみである。

DSC04697-540_360小さな果樹を囲んだタチアオイの畝

 畑を借りての農作物生産は、精しい計画・相談については4月末にまた打ち合わせすることにして、T夫人からお勧めの作物を教えていただいて、すこし種を仕込んで帰ってきた。

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