雑草の壁(2010.07.05~07.07)

 7月4日の仕事が終わり、気にかかっていた上富良野の畑に、5日から行ってきた。

7月5日(月)
 朝8時過ぎに自宅を出発。富良野市には11時頃に到着し、不足の農業用具(根抜き、軍手など)を購入し、ミスタードーナツで昼食を済ませて、その夜と翌朝の食料品を購入して、現地に向かった。
 10日も間を空けていたので懸念していたが、案の定、南の畑は雑草がはびこっていた。それでも、前回雑草取りをしておいた部分はさほどひどくなかったが、耕しただけで何も手をつけていなかった所には、見事なくらい雑草が繁っていた。その中の主なものは、T夫人が言うには、「蓼食う虫も好きずき」の『タデ』だとのこと。私には、タデというとハナタデやイヌタデなど花穂をつけるものしか知らないが、それとは形態が全く違う。

DSC03029-Zassou-Forest-540_360 タデの壁 手前は雑草を抜きながら、カボチャの蔓の下に敷きこんでいる妻

 雑草の壁の手前では、インゲン豆が蔓を伸ばしかけていたので、Tさん宅の添え竹を借りてきてやぐらを組んだ。雲が厚めで、雨の懸念があったが、一時陽が差すなど、けっこう暑くなった。結局畑の雑草はこの日には除去しきれず、翌日に持ち越すこととなった。
 ブロッコリーとカリフラワーは、3株ずつしかないが、芯に蕾が出始めている。タマネギはやっと腰を伸ばし始めた。サンチュはかなり繁ってきたので、もう外葉から掻きとって食べられる。廿日大根は、筋蒔きしたものがもう密に生えてきているので、間引いた。少し虫に食われてはいるが、そのままざざっと洗って、ドレッシングをかけ、夕食の時に食べた。大根の仲間だけあってほんのりと辛かった。ミニ人参は、雑草を除去してみたら高さ1センチほどにしかなっておらず、間引くには少し早いようだ。

DSC03051-Container-House-540_360拝借しているコンテナハウス

 寝泊まりや休憩のために、昔のパン作り小屋を使わせていただいている。そのための機械や道具が置いてある。水道や電気が使えるので、ありがたい。トイレは、30メートルほど離れたTさんの本宅のトイレを、裏口から使わせていただいている。雑草取りもけっこう疲れるもので、寝袋に入ると21時には眠ってしまった。

7月6日(火)
 朝5時起床。妻が、「21時就寝、5時起床なんて、尾瀬を思い出すね」と笑った。T家と同じように、朝食前に一働き、と外に出る。10時前に朝食を摂り、昼すぎには何とか南の畑の除草を終わった。ただ、妻が上唇の上をブユ(ブヨ)に刺されたらしく、モッコリと腫れ上がってしまった。

DSC03024-540_360ジャガイモの花盛り

 午後2時近くに、車で「あぜ道より道」に昼食を食べに行った。 入口に写真プリントが張ってあり、TBSの安住アナと女優の高畑淳子さんを中心に、この店の5人のかぁさんたちと、店員の若い女性が並んで写っていた。6月30日に取材があったらしく、TBSの「ピッタンコ・カンカン」という番組で、7月16日(金)の19:56から放映するそうである。私たちが、にわか百姓を始めたるきっかけになった店なので、私たちも見てみたい。
 そのあと、となりの工藤農園で出荷の始まったメロンの、はねものを買ってきた。はねものとは言っても、形がややいびつだったり、ヘタがすこし浮いて取れやすくなるもので、中身に何の影響もなく、美味いのである。時々T夫人から、曲がったキュウリや小振りのトマトなどを頂くが、取れたては新鮮で美味い。

DSC03062-Zukkini-540_360ズッキーニ

 T家にもどってからは、花壇の雑草取りを始めた。タチアオイ(ホリホック)園にしたいといって、
種を直播きした所は赤の一重は元気に芽吹いているものの、紫黒はゼロ、黄八重は2本、桃八重はゼロ、という惨状であった。さいわいハウスのポットに植えておいたものは4~5本ずつ芽吹いていたので、それを移植した。途中で雨が降ってきたが、ぱらぱら程度だったので、かまわず作業を続けていると、間もなく止んでしまった。
 夕方、TBS夫人が搾りたての牛乳を1.5リットルほど下さった。Tさんたちはそのまま冷やして飲んでも平気だと言うが、私達は軽く暖めてから頂いた。さすがに絞りたてだけあって、コクがあって美味い。夕食にと、干そばとつゆをいだいたが、食事の用意はしてあったので、そばは1人前だけ茹でて、一緒に頂いた。
 妻の唇の腫れがだいぶ引いていたのに、夕方またブユに刺され、唇だけでなくアゴの両側にまで腫れが広がった。ちょうど手元に、虫刺されや湿疹の塗り薬があったので、満遍なく塗っておいた。夕方が一番腫れがひどく、まるで別人のような顔貌になってしまった。腫れは強いものの、痛みや痒みは強くないようだ。この夜も21時には寝袋にもぐりこみ、22時頃まで暗い中で話をしてから眠りについた。

7月7日(水)
 この日も朝5時起床。7時前に花壇の始末を終えて、次は牛舎前に植えたマリーゴールド周りの雑草を取った。マリーゴールドは、T夫人が追肥をして下さったようで、しっかりと立ち、9割以上が花をつけていた。

DSC03106-Marygold-540_360 牛舎前のマリーゴールド

 明るいうちに札幌へ帰りたいので、14時には作業を止めた。結局牛舎前の除草は、6割程度しか出来ず、来週また来て片付けよう。T夫人が、出荷前に取っておいた牛乳2リットルを分けてくださったので、収穫したサンチュ、ズッキーニと、やはりT夫人に頂いたキュウリを札幌へ持ち帰った。娘の自宅に寄る旨を伝えておいた。私たちが17時前に到着すると、婿さんが「あんかけやきそば」を作って出してくれた。アッサリとした味で、美味かった。彼は、今後軽食を客に出せるように、料理本を見ながらの修行中である。
 帰宅は19時前。入浴していた妻が悲鳴を上げた。肩に何かが食いついているという。見ると2ミリほどのマダニが、妻の右肩に半身食い込んでいる。トゲ抜きで引き出したら、足をばたつかせている。ティッシュで包んで、ベランダで燃やした。もちろん妻の肩は、消毒した。

DSC03120-540+360実は私の両腕も・・・パンパンに腫れている(8日夕刻現在)

この3日間に見聞きした鳥
オオジシギ、ウグイス、ハクセキレイ、キジバト、アオバト、カッコウ、アカハラ、ヒヨドリ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、エナガ、ヤマガラ、ハシブトガラ、コゲラ、アカゲラ、モズ、トビ、コマドリ、ヨタカ

この3日間に見聞きした昆虫
キアゲハ、コムラサキ、サカハチチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、エゾハルゼミ、トノサマバッタ、ナミテントウ、ナナホシテントウ、コクワガタ、ヒメコガネ、ゴマダラオトシブミ、オオスズメバチ、ジガバチspp

この3日間に見聞きしたその他の動物
アマガエル、キタキツネ、エゾシカ、エゾタヌキ(生体+轢死体)、エゾクロテン(轢死体)、マダニ

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雑草の壁(2010.07.05~07.07) への2件のフィードバック

  1. 鎌倉のホシガラス のコメント:

     農作業は大変な事です。ブヨに刺されたりダニに食いつかれたり、ご苦労様です。私も若い頃、何回も経験があります。最近でも長野県の南小谷の山から帰って来た時、後ろ首に疣が出来見る見る膨らんで数年前に同じような症状で皮膚科に行きましたら皮膚癌とのことで手術しましたので今回もそうかと思い心配していましたら医師が山へ行ったでしょうと聞かれ、そうですと答えると、これはダニとのことで除去して貰いました。北海道の山では良くたかられましたが、直ぐに友達同士で取り合ったものです。後を残さない事が大事です。
     気温が上がるとこれからは糠蛾も多く防虫対策を充分にして(出来れば顔を覆う防虫網)出られる事をお薦めします。腕は暑くても長袖で脚は長靴が良いと思います。呉々もお大事に。

  2. とくべぇ こと DAD のコメント:

     ホシガラスさん、コメントをありがとうございます。
     書いて下さったように、朝・夕の農作業では、防虫対策は絶対に必要ですね。私達は、黒いネットで作られた防虫衣を持っていますが、あるテレビ番組で「スズメバチは黒い物を攻撃する」と聞きました。畑の近辺にもスズメバチは居ますので、白い寒冷紗で頭部だけ被せようかと考えています。
     長袖・長靴は確かに常識で、初めの頃はビニールカッパの上下まで着て作業していましたが、今年の異常暑波?から、合羽の内側が汗でぐっしょりになるので、雨以外の時は油断して、半袖になったりしてしまいました。
     まあ今までと違う世界に踏み込んで見ると、それまでの常識にプラスアルファーした知識や智恵が必要なのですね。

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