カブトムシの羽化

 一昨年の秋に、孫たちを連れて西岡水源地に行った時、公園の奥から出てきた人が、カブトムシの幼虫を30匹ほど袋に入れていた。コナラやクヌギの生える林床で見つけてきたらしく、一番上の孫(当時9歳)に「あげるよ」と5匹をヒョイとくれたらしい。それをじぃじ&ばぁばが面倒を見ることになり、飼育槽やエサや飼養土などを用意して入れておいた。その5匹が昨年6月に全部羽化し、立派なオス2、メス3になった。
 その5匹が交尾して60個ほどの卵を産み、夏のうちに孵化して、2つの大き目の飼育槽に入れて、飼養土の交換、スプレーによる加湿などを定期的にやっていたが、きのう、オス2、メス1が羽化した。今日、さらにオス1、メス1が羽化した。

DSC02661-540_3606月7日、3匹羽化

 飼育のしかたが悪かったのか、みな小型で、昨年の親の2/3程度であり、特にオスのツノは小さく、1匹は鞘羽がめくれている。恐らく、孫がもらった幼虫5匹は、同じオスメスから生まれたもので、近親交配になってしまったものかもしれない。

DSC02663-540_360エサにかぶりつく、小さなツノのオス

DSC02674-540_3606月8日羽化のオス

 いずれにしても、カブトムシはもともと北海道には居なかった。子供の頃、函館近辺に生息しているとは聞いたことがあるが、不確かであった。1970年代以降の昆虫ブームで本州以南から持ち込まれ、それが逃げ出して生息環境を広げてしまったものと思われる。
 現在、北海道のブルーリスト(外来生物リスト)のうち、国内外来生物としてカブトムシが掲載されている。だから、今回のカブトムシたちを野外に放すわけにはいかず、また近親になるので、オスとメスとを別々の飼育槽に入れて、秋に死ぬまで飼ってやるしかあるまい。 数年前にも、北見市郊外の温泉で、カブトムシのオスが照明に飛んで来たのを見たことがある。

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