石山緑地

 今日は朝から晴天で、以前から気になっていた『石山緑地』へ出かけてみた。この公園は、以前は札幌軟石の採石場として知られていた。
 豊平川が定山渓温泉の奥から東流し、その左岸に露出している安山岩の山を迂回して方向を北に変える場所がある。その安山岩(硬石)は500万年ほど前にその地に溶岩が噴き上がり、冷えて柱状節理を作った。それを明治初期にアメリ
カの技術者が発見した。
 その数年後に、今度は対岸に、4万年ほど前に支笏火山群の大爆発による火砕流が流れ込み、冷えて固まった軟
石が発見された。豊平川は、その境目で軟石の側をえぐつて方向を変え、札幌の市域となる扇状地を形成したのだろう。
DSCF1062-600_400 硬石も軟石も、どちらも土木・建築用材として大いに利用されたそうだ、今でも、札幌から小樽にかけてこの札幌硬石や札幌軟石によって建設された建設物が点々と残されている。旧札幌中央郵便局は、愛知県の明治村に移築されて、残っている。
DSCF1060-600_300DSCF1057-600_400DSCF1064-600_300DSCF1066-600_300DSCF1068-600_400DSCF1076-600_300 私が子供の頃は、豊平から定山渓温泉まで私鉄・定山渓鉄道が走つており、市街地を南下して石山で西に向きを変える。そこにあったのが、『石切山(いしきりやま)駅』であった。鉄道は一時札幌駅まで延伸したが、国道230号線『石山通り』が整備されてからマイカーが増え、鉄道は廃止になった。なお対岸の硬石山では、今も石の採取が行われており、階段状に削られている。

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