6月18日（金） 歩数 10,139歩
♠ 朝、8時10分発の北斗バスで新千歳空港へ。10時30分発のJALで羽田へ。羽田空港からは京浜急行とJRで辻堂へ。羽田に着いたときからの雨は止まない。一応は予定をこなすため、辻堂駅からバスで大庭台墓苑に向かう。背中にザックを背負って、折り畳み傘を差しながら雑草抜きを始めたが、土砂降りになってきたため、一気に気力が落ちてしまった。そこそこの草取りをして、管理事務所で休憩。
♠ 私たちと生活を共にしたペットたちを祀ってもらっているお寺へ行く予定だったが、足元が濡れてきたので、またの機会に行くことにして、バスで辻堂駅へ。昼食を摂りそこなったので、パン屋（リトルマーメイド）に寄って、サンドイッチとコーヒーを胃袋に収めた。宿泊予定の東横インは、新宿歌舞伎町のさらに北にある。コンビニで夕食の弁当を買ってホテルへ。とにかく濡れた衣類や靴を乾かし、明日からの3日間の尾瀬は雨という予報なので、雨具の点検をする。
6月19日（土） 歩数 21,859歩
♠ ホテルでは7時からおにぎりなどの朝食サービスがある。先にチェックアウトを済ませ、尾瀬では必要のない衣類を袋に入れて預かってもらい、食事を摂った。7時13分にはホテルを出て、新宿駅西口の集合場所に向かう。7時35分には集合場所に待っていたOさん、Nさんに会い、指示されたバスに乗る。バスは50人乗りの大型だが、乗ったのは19人であった。驚いたことに、藤沢探鳥クラブで一緒で、会長をしていたYTさんと一緒であった。
♠ バスは関越道を走り、途中の赤城高原SAで妻が欲しがっていた「焼き饅頭」を買う。沼田ICで高速を降り、戸倉で小型バスに乗り換えて鳩待峠に付いたのは12時少し前だった。
鳩待峠にて（ 6月19日 12:34 ）
♠ 12時30分、植物に詳しいNOさんにくっついて道を下る。色々の鳥、色々の花を楽しみながら歩く。今日はほとんど下りか平らな道なので、楽である。13時15分、川上川の流れに出会い、流れ沿いに下ること30分、山の鼻に到着する。雨を心配して合羽の上下を着込んだが、ほとんど雨が降らないので、合羽の上を脱ぐ。
♠ ここからは湿原に入り、うねうねと続く木道を歩く。開らけた湿原を、遠くにウグイスやカッコウを聞きながら、またリュウキンカやタテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲなどの花を愛でながら歩く。
尾瀬ヶ原（ 雲に隠れた燧ケ岳と、湿原のワタスゲ 14:31 ）
白いタテヤマリンドウ（ 普通は淡いブルー。尾瀬では、たまに白い花が咲く )
♠ 竜宮を経由して、15時35分、見晴の第二長蔵小屋に着く。ここで、別働の2名と合流。浴場の入浴時間は男女交代で、16時からは女性の時間になってしまったので、入浴しなかった。17時30分、夕食。食材は、ボッカさんという運搬専門の人が居て、背中にうず高く60キロから100キロちかい荷物を背負って、各山小屋に運んでいる。
♠ 寝室は6畳に男3人と、ゆったりである。初めて尾瀬に来た15年ほど前には、同じ小屋で6畳に4夫婦、8人で寝たことがあるのだが、それから思うとこの日は天国だった。尾瀬への入山者はやや減ったとはいえ、日帰り客が多くなって、宿泊客はかなり減少しているそうだ。21時前には、全員眠りに入っていた。
本日の鳥
ハシボソガラス、ウグイス、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、コマドリ、コルリ、ヒバリ、ホオアカ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイ、ハクセキレイ、イワツバメ、スズメ
本日の花
マイヅルソウ、タチツボスミレ、サンカヨウ、オオカメノキ、オオバキスミレ、ムラサキヤシオツツジ、タケシマラン、クロモジ、ツクバネソウ、ズダヤクシュ、ヒロハツリバナ、シラネアオイ、ズミ、リュウキンカ、ミズバショウ、ミツガシワ、ルイヨウボタン、ミヤマカラマツソウ、チングルマ、ニッコウキスゲ（蕾）、ワタスゲ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ハクサンチドリ、ベニバナイチヤクソウ、ノビネチドリ、ヤエムグラ、ミヤマオダマキ
6月20日（日） 歩数 20,241歩
♠ 昨夜は、かなりの土砂降りであったが、未明には上がった。朝5時起床。未明の暗いうちからオオジシギが、明かるくなってからアカハラがよく鳴く。6時15分朝食。6時50分、他のメンバーより10分早く出発。見晴から沼尻まで、険しくはないがけっこう息の切れる登り下りがある。周囲はハルゼミの声が賑やかで、妻と前後して歩きながらの会話も聞き取りにくいほどだ。写真撮影を言い訳にして、休み休み歩き、8:25白砂峠着。8:35白砂田代着。そして沼尻小屋には9:00頃に着いた。
尾瀬沼西端の沼尻小屋（ 9:00 ）
♠ 沼尻ではあまり休まず、沼の北岸をゆっくりと歩く。沼ではカイツブリがケレケレと鳴き、アオサギが大きな翼で飛んで行った。小淵沢入口Ｔ字路には9:45に着いた。そして尾瀬沼東端の長蔵小屋には、10:00に着いてしまった。小屋のチェックインは12:00なので、荷物を預けて、「ヤナギランの丘」までぶらぶらと歩いた。ここは、会津から沼田までの山越えの街道の途中である尾瀬沼畔に小屋を建て、通行人の休憩・宿泊の便を図った平野長蔵夫妻と、その子孫が眠る墓地もある。尾瀬沼と燧ケ岳を望む場所である。
長蔵小屋（ 10:11 ）
♠ 12:05に小屋に入り、5人に10畳間が割り当てられ、ひとまず休憩する。14:00、小屋の向かい側にあるビジターセンターに行き、尾瀬を紹介するDVDをスクリーンで観た。この周辺では、シラネアオイの花があちこちで咲いており、その淡い紫色はなにかほっとする色合いである。
シラネアオイ（ 長蔵小屋前 10:05 ）
♠ この長蔵小屋の浴室は、見晴の第二長蔵小屋とは違って、男女別になっている。16:30に入浴。尾瀬湿原全域で、排水による汚染を禁止されているので、石鹸やシャンプーは使えない。トイレは集合浄化槽による処理の後、地中配管で湿原の外に排水されているそうだ。
♠ 17:30からの夕食の後、歓談室で図鑑類を見たり、歌を歌ったり、アルコールも入って思い思いの時を過ごした。この夜私は10畳に5人で寝た。矢張り21時には全員が眠りに就いた。
本日の鳥
オオジシギ、アカハラ、ウグイス、ホトトギス、ツツドリ、コルリ、オオルリ、シジュウカラ、ホオアカ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイ、ハクセキレイ、ヤブサメ、スズメ、ハシボソガラス、アオサギ、カイツブリ、イワツバメ
本日の花
ノビネチドリ、ハクサンチドリ、オサバグサ、ワタスゲ、ミズバショウ、リュウキンカ、イワカガミ、ショウジョウバカマ、ユモトマユミ、ミツバオウレン（白）、エゾムラサキツツジ、ズダヤクシュ、ミネザクラ、シナノキンバイ、オオバミゾホオズキ、コンロンソウ
その他
ハルゼミ、ルリイトトンボ、ハヤ、コイ
6月21日（月） 歩数 18,998歩
♠ 朝5時起床。女性達が、昨夜23時過ぎに豪雨となり、落雷があって驚いた、と話していたが、私と同室の5人はぐっすりと眠っていて、誰も気がつかなかった。雨は夜半のうちに止んだようで、4時頃からアカハラがさかんに鳴いていた。6:00に朝食。もう雨が降ることもないだろうと、雨仕度をしまいこんで、妻と2人、皆より早く6:42に出発。
三平下近くから望む尾瀬沼と燧ケ岳（ 7:04 ）
♠ まだ雨雲をかぶった燧ケ岳を見ながら、木道をゆっくり歩いて7時ちょうどに三平下へ。休みを取らず、登りの道をゼーゼー言いながら三平峠に着いたのは7:26だった。
三平峠の道標（ 7:35 ）
♠ 少しゆっくりと休んで、あとは一気に下る。岩清水に着いたのは8:03だった。ここから一の瀬までは、砂利敷きの自動車道路があって、15年前に初めて来た時には、その道を一の瀬まで歩いた。しかしその後道路は閉鎖され、今では、道路があったことを知らない人には見分けられないくらいに、草木が繁っている。人々は川沿いの細い道を、一の瀬まで歩いていくのである。
一の瀬よりやや上流の、無名の滝（ どの地図ソフトにも、名前がない ）
♠ 一の瀬に着いたのは8:50。茶店は開いていなかった。外のベンチで少し休憩しているうちに、後続のメンバーが次々に降りてきて、全員で大清水までの砂利道を歩いた。大清水着は9:47。バスは10:02に大清水を出発。11:01に「しゃくなげの湯」に到着。温泉で体を洗って休め、食事をした。食卓の脇の窓の外に、セグロセキレイの雌雄が盛んに出入りしている。サッシの枠の上で、子育て中のようだった。
13:20に出発。沼田の漬物専門店に寄って関越道に入り、2か所で休憩の後、予定より1時間半以上早く新宿に着いた。コンビニで弁当を求め、東横インに入った。
本日の鳥
アカハラ、ウグイス、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホトトギス、カッコウ、コマドリ、コルリ、シジュウカラ、エゾムシクイ、メボソムシクイ、ヤブサメ、スズメ、カイツブリ、イワツバメ、ミソサザイ
本日の花
ハクサンチドリ、ワタスゲ、ミズバショウ、リュウキンカ、レンゲツツジ、エゾムラサキツツジ、オオバミゾホオズキ、ラショウモンカズラ、ミヤマオダマキ、ベニバナイチヤクソウ
その他
ハルゼミ、カエルsp
6月22日（火） 歩数 7,890歩
♠ 午前5時半に起床。7時前にチェックアウト手続きをして、朝食コーナーへ。7:20にはホテルを出て新宿駅へ。歌舞伎町を通過すると、若い男女が何となくうろうろと歩き回っている。新宿駅から山の手線で品川駅へ。品川駅から京浜急行で羽田へ。羽田発9:30のJALで新千歳へ。あとはバスに乗って、自宅着は13時頃であった。