ササラ電車

 この頃札幌市内でも、降雪が多くなってきた。国道始め主要道は、積もり始めると除雪車が走り回って、道路の雪をある程度排除してくれる。しかし雪はとりあえず路肩に残されるのである。
 雪は市営の路面電車にも分け隔てなく積もり、電車の運行に支障がある時は、『ササラ電車』が走りまわる。これは車体の前後に、巨大な回転ブラシを斜め左へ向けて設置し、線路上の雪をその回転で左側へ吹き飛ばす。吹き飛ばすといっても、線路の左側に移動するだけなので、その後を巨大なブルドーザーが走る。このブルドーザーは刃が斜め左向きについているので、雪は路肩に集められる。

IMG_3231-600+450ササラ電車(向こうへ向かっている)

 今は市電も1系統しか無いが、私が子供の頃はたしか7系統あり、雪が降るとあちこちの線路でこのササラ電車が走り回っていた。ササラ電車の吐き出す雪煙の中にわざわざ入り込んで、仲間たちと大騒ぎした。

IMG_3233-540+360ササラ部分 素材は山口県産の孟宗竹だそうである。

 ササラ電車の開発は95年も前のことだそうで、いまこのササラ電車が稼動しているのは札幌と函館だけだそうである。ウィキペディアに、このササラ電車の除雪中の画像が載っている。

IMG_3235-540+360藻岩山麓の車両基地に入るササラ電車.本線はここから右折している.

 私は、通行人や車が激増した今日、氷片などを一緒に吹き飛ばす危険があるので、ササラ電車は深夜か早朝に限って稼動するのかと思っていたが、雪が5㎝ほど積もった時点からせっせと稼動しているそうだ。

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